日記……のような……


2006.11〜


11.30(木曜日) しっあわせなら足叩こー


 え、ほんとうに今まで気がついてなかったの!? という勢いで、最近の更新のなさに気がついたので、ものすごい苦し紛れの更新をしてみました。
 30の御題……数字が飛んだぜやっほい。
 あ、下品ですか。では上品に、数字が飛びましたわよやっほっほい。
 今年は、ほんっとに、更新してないですね……。ちょっとどっかで気合を入れ直さねばなりません。ちょえーー。

 雅巳さんと佳乃子さんは幸せそうで何よりだといつも思います、です。


11.29(水曜日) こんな日々


 買い物途中、思い切り他人にぶつかったので謝りたおしたらマネキンだった……とか。ありがちありがち。
 これがひとり買い物中だったなら、ふ、なにもなかったことにしようそうしよう、とそ知らぬ顔でその場を立ち去った、のですが。
 たまたま偶然運悪く友人と一緒だったので、笑い転げられました。やっほい。
 洋服売り場にマネキンさんいるならともかく、カバン売り場に、あたかも旅行者風ないでたちで立っているマネキンさんはちょっとどうなんですか、ねえ。とか、やつあたり。


11.28(火曜日) バトンそのに


 見たらやるバトン

 というものをMさんのところで見てしまったので、ちょっとやってみます、です。なんかルールとかありますよーーーー。読まれる方は心してどうぞー(笑)


■□ルール□■
見た人は全員やること
絶対やってください












@今のハンドルネームはなぜそれにしたの?
 本名、とあまりかけ離れず、本名とは違うもの、を目指していたよーなそうでないよーな。
 文字で書かれるのはわりと慣れましたが、肉声で呼ばれると、二秒くらいかたまります。え、それ誰だっけ? とか。

@恋人は欲しい?いらない?その理由は?
 欲しいです。誰かください。
 思いっきり甘やかしてください。そんな自分が見てみたい今日この頃。

@惚れやすい?
 いえ。多分、ノーです。
 いやもしかしたらイエスかもしれません。気付くのが三年後くらい、とかゆーだけで。

@春夏秋冬。季節の中でどれが好き?
 春、いや、初夏? 上着がいらなくなって、木々が青々してくるとなんとなくやる気に満ちてきます。なんとなく。

@何型?
 O型に見えようともA型です。A型ったらA型です。

@足のサイズはいくつ?
 23〜23.5くらい、です。靴下必須なら23.5で、ストッキング着用なら23てとこです。靴下次第です。

@身長何センチ?
 今年の4月の健康診断では157.3センチ、でした。

@お酒飲める?
 飲めますよー。あんまりおいしいとは思いませんが、なぜか飲みたいときは飲みたいと思う不思議飲料です、よね。甘い味のするものが飲みやすくていーと思います。チューハイとか、スパークリングのワイン、とか。

@どこ出身?
 地元では八丁味噌作ってますヨ。

@面倒になってきた?
 いえいえ。

@成績よかった?
 悪くはなかったと思いますが、ずば抜けてよくもなかったです。ほどほどに、てきとーに。

@視力何?
 今年の4月の健康診断では裸眼で右1.0左0.5 眼鏡矯正で右1.5左1.2 でした。

@幸せ?
 幸せですよ。なんの不自由もなくて(頭とかは別にして)不幸とか言ったらバチが当りそーですよ。

@好きな芸能人は?
 え、堂本光一王子、とか?? 氷川きよし王子とか?? あのへん、あのへんの顔が、ええ、顔が。岡田淮一さんも。
 もしくは堤真一さんとか、阿部寛さんとか、あのへんの役者さんが……。

@行ってみたい国は?
 日本国の各地に。ぜひ。

@明日、地球が滅亡するとしたらどうする?
 ……おろおろする?

@好きな色は?
 緑、とか白、とか。
 草木の緑、とか、雲の白、とか。

@ちなみに今何してる?
 夕食が済んでげふげふしてます。食べ過ぎた。

@本派?マンガ派?
 本が小説、と言う意味ならマンガ。そりゃもうマンガ。マンガも本ですよね、とか突っ込んだりはしませんとも。

@あなたは何フェチ?
 ……手……?

@異性を見るトキ、まずドコを見る?
 うん、ええと、顔。顔と名前を一致させるのに必死です。

@持っている資格などあったら教えてください。
 学生時代に取らされた簿記とか情報処理とかなんか商業に関していろいろ。

@恋人に求める条件
 ずっとわたしの傍にいてくれるひとが恋人ならいいですね。

@もし、ジブンが有名人だったら、出てみたい番組は?
 笑っていいとも、とか? タモさんとおっぱい談義をする。

@今どこにいる?
 自宅っす。自室っす。LANケーブルいっぱいいっぱいっす。

@今、一番近くに誰がいる?
 ええええーと、妹、多分。

@今、どんな服装?
 部屋着です。スポーツクラブに通っていた頃のズボンと、フリースの上着です。ぐだぐだです。

@今、何食べたい?
 プリン(まだ食べたいのか)

@今、何飲みたい?
 牛乳(乳製品が欲しい、らしーですね)

@今、まわりを見渡して、一番目についたものは?
 出したてほかほかハロゲンヒーター。赤が眩しいっ。

@今、誰に会いたい?
 夜ですしねー。心の中にいるあのひとに。

@その人に今伝えたいことは?
 おやすみなさい。明日も元気に頑張りましょう。

@今の体調は?
 どこかで風邪を拾ってきたらしく、のどが痛い、です。いがいががふがふしますです。

@今エンターキー何指で押した?
 人差し指、ですかね。一本指打法。

@1時間前に何してましたか?
 食事を終えて満腹お腹を抱えてました。まだあんまり消化してません……。

@今なにがしたいですか?
 早くお風呂にはいりたい、です。ああ、でもおなか一杯で逆流とかしそう……。

@毎月何冊ぐらい雑誌(本誌も含めて)を買ってる?
 花とゆめ〜が月二冊、で。ローカル某情報誌が一冊。そんくらい。

@一日で百万円使い切れって言われたら何に使う?
 この間ねー、百五万円の素敵小部屋を見つけました。小部屋っていうか、なんか、籐、かなにかで編んだひとがふたり入れるくらいのでかいまあるい籠で、出入口が付いてました。リビングの片隅に置けば、隠れ家的な落ち着いた一室に。最高。びば最高。
 あれほしい。五万円足りない……。そんな広いリビングもないですが。



 ……あ、これは回さなくっていいんですね、そうですね。それは素敵ですね。やっほい。
 本日はバトン日和でした。


11.28(火曜日) バトンそのいち


Mさんから頂きました「例えバトン」です。

(ちょっと以前頂いたバトンとかぶっている質問もありますが……)


●自分を色に例えると?
 すごく固い色粘土で、白と、深い緑を混ぜ合わせ中みたいな、マーブルな、そんな色。(あ、以前答えたときより明るい感じになってる??)

●自分を動物に例えると?
 太めハムスター。動き鈍っ、みたいな。

●自分をキャラに例えると?
 金田一少年の事件簿の登場人物で、初回では犯人かもしれないと疑われつつ、連載二回目で「わたしがやりました」という遺書を残して真犯人に殺される役。それだ、きっとそれだ。

●自分を食べ物に例えると?
 前回はおもち入りどら焼きとか答えた気がしますが、チロルのきな粉もちでもいい気がします。もち重要。きっと重要。

●自分を飲み物で例えると?
 抹茶……ミルク……とか。いえ、なんとなく。

●自分を花に例えると?
 オオイヌノフグリとかぺんぺん草とかだといーですね。ひっそり平和そうで。こっそり丈夫そうで。

●次に回す5人を色で例えると?
 ええええと、以前やったものといくつか問題もかぶっているので(というか進化形?)、もう回す方がいない……と。すすすすみませんです。
 でもありがとうございました。


11.27(月曜日) 先週末は


 上海しろさんとディズニーランドデートをしてきました。
 うん、なんか遠距離恋愛始めたての浮かれカップル、みたいな……(笑)
 天気がよくないかなー、と思ったんですが、なかなかよい天気でした。そしてすごい人出でした、夢の国。
 その夢の国に入る前に手荷物チェックとかするんですね。いままではそんな経験に記憶がないので(前回来たのは5年は前だと思いますが)、万博をふと懐かしく思い出しながら、世の中、どんどん物騒になって行ってるのね、とか思いました。
 さて。
 しろさんは、もしかしなくて「食べ歩きなんてしませんよ?」とにこやかにおっしゃる方かしらん、と思っていたらそーでもなかったので、目に付いたものを頂きながらアトラクションを堪能いたしました。
 ターキーレッグ、は、あれですね、食べにくいですねっ。でもおいしかったです。チョコレートポップコーンはチョコレート味でした(あたりまえ)。でももしかしなくて目をつむって食べて、それキャラメルポップコーンですよ、といわれればそんな味にも思える一品でした。味覚障害かもしれません。
 
 ……さて、アトラクションです。ビックサンダーマウンテン。スペースマウンテンは真っ暗なのが怖いわけですが、なにやら改装中かなにかで乗れず、がっかりするしろさんとは対照的に、乗らなくて済んだ! とこっそり一安心していたのですが、けっきょく、日も落ちてからビックサンダーマウンテンに乗ったりしたら、暗くってなんかもうプチスペースマウンテン状態、でした。個人的に。
 ジェットコースターはですね、落ちるときの浮遊感が苦手です。地に足をつけて歩く人間なので、宙に浮くのはすごく間違っていると思います、うん。あ、でもビックサンダーマウンテンはスプラッシュマウンテンよりマシです、これまた個人的に。スプラッシュマウンテンは、初めのんびり〜のツケが、後で一気にきます、よね……。
 正直、ジェットコースターは苦手です。が、乗らぬ体験より乗る体験、です。
 待ち時間に、しろさんに「大丈夫そうですか?」と暖かい心遣いを頂きました。ありがとうございます。うん、ぜんぜん大丈夫です。始まればいつかは終わりますし。
 こんななにか間違ってる人間にお付き合いいただきましてありがとうございます、という気分でした。

 さてさて。ディズニーランド内で一番好きなアトラクションはホーンテッドマンションです。ナイトメアのクリスマス仕様、ということで、恐ろしい、というよりかわいらしくて楽しかったです。
 暖かくってどうも実感がないのですが、もうすぐクリスマスですね。

 そんなクリスマス間近に、旅のお相手がステキ男性ではなくわたしですみません、と言う気分にさせる気満々の、素敵ホテルをしろさんにご用意していただきました。いや、もう、うん。
 ロビーに入るなり「お荷物お持ちいたします」とか言われると、普段あまり愛想のないビジネスホテルなどに泊まりなれている身としましては、すすすすすみませんお願いしますっ、と恐縮してしまうわけでございます。
 すてきホテルマンさんに出会うたびに、わたしもちょっとこういう教育を受けるとマシな人間になれるかなあ、と思ったりします。絶やさぬ笑顔と心遣い……は、すごいと思います。
 すごい、といえば。
 部屋が、すごかった、ですよねしろさんっ。
 お風呂とか大理石だったり。応接セットがきちんとそろっている広いお部屋だったり。カーテン電動式だったり、お部屋にムーディーな音楽が流れたりっ。やっほい。
 ホテルタイムも満喫いたしました。
 夕食(夜食?)にコンビニおにぎりとカップお味噌汁でまったり満喫いたしました。

 ディズニーランドでは並んでいる最中などにはさすがに濃い(ご想像にお任せします)話はいたしませんでしたが、それでもいろいろ、翌日に至っては、お茶したりお茶したりの最中にいろいろ、おだやかでかわいらしいしろさんとお話をすることができました。
  生クリームはわたくしたっぷり派ですよーーー。とか。とか。
 時間はたっぷりあるのですが、なぜか、もう寝なくっちゃ、という時間や、もう帰らなくっちゃ、という時間になるとますますお話が盛り上がってくるのはなぜなんでしょうか。なにかの法則でしょうか。
 サイトでのお知り合いさんは、それはそれで、メールやら、わりと近いところで繋がっている、と思うのですが、実際に生身でお会いすると、ぐぐんと距離を感じます。そりゃもう、ミックス味噌とかくるくる寿司とか、地元語を使うときには慎重にならねばなりません。というくらいです。
 それでも、またお会いできる日が楽しみです。
 そんな東京小旅行でした。

 あ、そういやディーズニーランド夜のライトアップシンデレラ城、の写真を撮った……は撮った、のですが。あんまりにも写りが悪くてお見せできません。がっかり。
 きっとしろさんサイトにはよく取れた写真画像があるはずです、ので、よろしければお立ち寄りしてみてくださいですーー。とか人任せで終わります、です。


11.22(水曜日) すごく大事なことは忘れない……はず


 朝から「そうだ、会社帰りにUストアに行かなくちゃ」と思っていた、わけなんですけれど。
 ふと。
 ……あれ。Uストアには行かねばならぬ。しかしわたし、なにを買うつもりだったんだっけ? お昼を過ぎた辺りから考えていましたが、どーしても思い出せません。
 一応、帰りにはちゃんと寄ってみたのですが、現場についても、まだなにを買うつもりでいたのかとんと思い出せません。
 うむう……。
 頑張れわたしの脳細胞。
 あ、でもせっかく行ったので、夕方特売で半額になっていたカットパイナップルと、ハムとチーズを買いました。明日の朝はサンドイッチでも作りましょうそうしましょう。
 でも絶対、パイナップルもハムもチーズも買う予定にはなかった……と思います。多分。


11.21(火曜日) 最近の妹語録


そのいち 「おねーちゃん、おねーちゃん、とっぴんしゃん飲む?」
そのに 「映画館でくれたパピコンも食べる?」

 ……もうぜんぜん、なにを飲んでなにを食べるのか意味がわかりません。

訳:そのいち とっぴんしゃん→さんぴん茶→ジャスミン茶(茉莉香茶)
   そのに パピコン→パピコーン→ポップコーン

 わかるかっ。 

 中途半端にルー大柴やらミスターやらジャニさんみたいな話し方をするので解読が困難なことがよくあります。


11.20(月曜日) 昨日、ですけどね


 映画を見てきました。プラダを着た悪魔。
 洋画がすっごい久しぶりでした。字幕〜〜。
 ボス役のかたの表情のひとつひとつが印象的でした。セリフではなくて、表情で語る、みたいな。
 ひとには、というか、自分には、分相応であることはこの場合は関係がなくて、そんなことよりもなにが必要でなにが必要でないのか見極めることが必要で、でもそんなものなかなか自分では見極められないから挫折したり立ち止まったり調子に乗ったりする……んだなあ、と。
 それも人生。
 アメリカは、自由の国だから日本のように画一的ではなくて、個性を大事にする国、だと思ってたんですが、そこはそれ、やっぱりファッションなんかに関してしまえば、日本は9号! 7号なら尚いい、みたいな感じで、ええと、サイズは4、もしくは2、でないとダメみたいなところが印象的でした。
 要はMサイズ、ということでしょうか。
 ヒロインさんは、初めは太っていて格好もダサダサ、ということだったらしーんですが、もちろん太ってなんか見えないし、ファッションもそれはそれでかわいーんじゃないかな、とかも思いました。
 外見をどうこう言われると萎縮してしまうんですが、それよりも自分の仕事の能力に自信があるから気にしないわ、みたいなところが、すげえな、と思いました。なんでもいいので、どこかひとつ、自信を持っていられるものを持てていたら、真っ直ぐに歩いていける気がします。
 邦画はともかく、洋画はあまり役者さん(に限らず)記憶力がよくないので、誰がどこで何の役をやっていた、とかはよく知らないのですが、ヒロインの彼氏役の彼がかわいいなあ、と思いました。なんか、うん……。
 かわいい、といえば。
 予告で見たんですが、「NaNa2」は1と配役がわりと変わっていて、なんかなんだあれ、シン役の子、すごいかわいくなってないですか?? と心の中でひとり突っ込みしていて、どこかで見たことのある役者さんだなあと思って記憶を総動員したら、テニスの王子様実写映画版のリョーマ役の彼でした。ああ、うん、そりゃかわいい。
 そんなシネマデイでした。


11.17(土曜日) ヤフー動画


 インターネットってすごいっ。
 というわけで、ヤフー動画です。
 マンガですマンガ。アニメアニメ。無料視聴可アニメです。
 クリーミーマミを最終回まで見ました。すごい、大好きアニメだったので、オープニングとかエンディングとか、今でもばっちり歌えます。
 あらためて見てみると、いやもう、さすがに突っ込みどころ満載なんですけど、気がつくと突っ込むのを忘れて見ていました。
 あとはあれです、逆転イッパツマンとか見ました。とりあえず最初の方と最後の方だけ、ですが。
 さり気にスペシャル思い込みが覆されてショックだったのは、豪サンの声優さん、井上和彦さんだとばっかり思ってたのに、富山敬さんでした。あれ。すごい、十年とか二十年単位で間違い思い込みしてました。
 しかしあれです。タイムボカンシリーズ、とやらは……なかなかになんていうか世知辛いというか、こんなんこどもアニメでよかったのか、というような、どっきりするシーンがけっこうありました。えええと、お色気シーンではなく。
 大人になって見ている、からでしょうか。それともわたしが大人になったということなんでしょーか。昔、わたしが子供のころに一緒に見ていた父や母はこんな気分だったんでしょーか。
 他のタイムボカンシリーズとかも全話制覇したい気分になってきましたヨ。
 が、昔のアニメはお話の数が多い、ですね。どれもこれも一年放送分、だったんですね。今とは大違いですね。
 って、キャラ名とか、声優さんとか、なんか、みなさんついてきてますか、大丈夫ですか??
 富山敬さんと聞くだけで、なんかもう、ヤン・ウェンリーさんが亡くなった悲しみとごちゃ混ぜに悲しくなってくる芳雪オタクアニメ日記でした。


11.15(木曜日) 花の命


 なぜか最近、会社に花をみんなして持ってくるのがブームになっているようです。
 季節がら、なんか、小さな菊? みたいな、そんなお花が多いです。
 個人的には花は好きなのですが、花を、捨てるのは好きではないのでほんとうはあんまり身の回りに花を飾るのは好きではありません。
 家、とかで母が世話をして、気付いたら処分されている、というのはぜんぜん平気なんですけど、どーにも、生き物、生ものを捨てる、というのが心苦しいというかなんというか。
 みんな、花瓶には生けてくれるんですけど捨ててくれません。果ては、
「芳雪君、花が枯れてるから捨てなさい」
 と言われます。当然言われます。
 枯れたら捨てる、という言葉をわが身に置き換えると身につまされます。
 わたしもいつか捨てられるのか……。
 そんな社会の縮図。

 というわけで極力花には関わりたくないのですが……でも、あの、なんか。
 部長が、昨日もって来た花が異様な速さで枯れていく……と思ったら花瓶に水が入ってなかったり、水切りされずに花瓶に突っ込まれたり、なぜか、満開の花だけ飾ってつぼみを捨てたり……。
 待って待って待って〜〜〜〜〜。
 わわわわたくしめがお世話させていただきますです、はい。


11.14(水曜日) ニュース


 近所の超進学校を望月少年やら高橋少年やらの学校のモデルにしていた、わけ、なんですが。
 昨日ニュースでこの学校でも発覚していました履修不足……。
 東大進学率トップクラスの高校です。わたしにはとんと縁のない学校でしたが、友人が通っていたり、その辺りをその高校の制服を来た学生さんが歩いていたりするのを見ていたりするので、いつもはどこか他人事の出来事としてしか見ていないニュースをやたらと身近に感じたりしました。
 なんていうか、テレビの中のものだと思っていた問題を実際に持っている学生さんが身近にいるんだなあ、と。
 お勉強、頑張ってください。

 ニュースでその高校の様子が映ると、ふと、思い出したりすることがあります。
 中学生のときにすごく好きだった子が通った学校です。うむ、同じ学校に行きたくってもあれはちょっとムリだった。いやかなりムリだった。果てしなくムリだった。ムリでした。
 そういう思い出というか経験というかそれは、今までに書いてきたお話の中に数々あります、ね。好きな子が(男の子が)やたらに頭がいい、みたいなーーー。


11.14(火曜日) いえあの友人の赤ちゃんがべりかわいかったので……こんな未来(予想図) 麻子さんの赤ちゃんと清水さん編


「あ、起きた」
 ぱっちり目を覚ましたアサコさん宅のアサコさんベイビーを覗き込んだら、赤ちゃん、すごい、凝視してきた、ので、まばたきもしない目のまえで手、ひらひら振ってみた。
「やっほーい、見えてますかー?」
「見えてる見えてる」
 見えてるよ、ってアサコさん、笑う。
 アサコさん、赤ちゃんのほっぺ、つつく……っていうか、ぐりぐりしながら、
「もう起きちゃったの? 三十分くらいしか寝てないよ? もう一回寝る? 寝とく? 一時間くらい寝ててくれるとおかーさん嬉しいなあ」
 だから、眠れ眠れーー、って暗示かけるみたいにぷにぷにすべすべほっぺ撫でる、けど。
「あ、駄目だ、ほんとに起きちゃった」
 まじ起きした赤ちゃん、じいっと、あたし、見る、から。
「清水さんですよー。日菜ちゃんですよー。さっきまで遊んでもらってたでしょう? 寝たら忘れちゃった? 忘れてない? 覚えてる? よし」
 赤ちゃん、ぜんぜん、覚えてるとかの素振りしてないのに決定で、アサコさん、赤ちゃんべろーんって抱き上げて、
「はい」
 ってあたしにくれた。
 わあ、赤ちゃん、ふにふに。
 もう、おもちゃみたいでかわいくて、
「ぎゅー」
 ぎゅーってしてみる。……無反応、で。
 無反応だなあ、まだ眠いのかなあ、と思ってたら。お茶もっと飲む? ってキッチンに立ったアサコさんに過剰反応して、赤ちゃん、もごもご、もがいてあたしの腕の中から抜け出して、生後八ヶ月、腹ばいはいはいで、でもすごい勢いでアサコさんを追いかける。
 赤ちゃん、アサコさんまでたどり着いて、アサコさんの足にしがみついて立ち上がる。
「この間まではいはいもできなかったのに、もう立てるんですねー。すごいですねー。すぐ走り回っちゃいますねー」
 赤ちゃんてすごいなって思いながら、アサコさんの足元の赤ちゃん、抱き上げた。
「この間のこの間は、まだクビも座ってなかったのに……」
 なんかなー、人間てすごいなーってあたしの関心には無関心で、赤ちゃん、どうにもうごうごしてあたしにおとなしく抱っこされてなくって、もうあたしの抱っこいやなんだ、と思って下ろそうと思ったら、
「はい」
 ってアサコさん、あたし抱っこの赤ちゃんに、くるんて結んだスーパーのレジ袋、あげた。そしたら赤ちゃんご機嫌で、レジ袋に夢中になって、あたしのこと嫌がるの忘れた。
「スーパー袋大好きなんですか?」
「触るとガサガサ音がするのがおもしろいみたい」
「へー」
 ていうか、赤ちゃんが、おもしろい、なあ。なんだろーな、この生き物は……うん、ほんとに。
「あ、レジ袋、食べてますけど……」
「大丈夫だいじょうぶ」
「大丈夫なんですか?」
「飲み込まなきゃ、多分、大丈夫」
 ……多分……。
「……へー」
 ガサガサ、レジ袋に夢中の赤ちゃん抱っこしたまま、入れてもらったお茶を飲む。
 赤ちゃん、おとなしくあたしの腕の中、で。
「なんか……いいなあ、赤ちゃん、ほしーなあ」
「あげないよ?」
 アサコさん、それはそれはかわいらしく笑って、赤ちゃんの頭、なでた。それからなんでか、あたしの頭もなでた。
「望月くん、来年の春には戻ってくるの?」
 いや、あの、望月くんがいないのがさびしいわけでも、別にだからって望月くんの赤ちゃんが欲しいわけでも……ぎゃあ、そんなばかなっ、ってあるわけなくて。でも。ええと。
「どーなんでしょーかねー。もーちょっと残ってやりたいことあるって言ってたけど、まだはっきりとは……」
 あ、そんなことより。
「赤ちゃんの写真撮っていいですか? 望月くんに赤ちゃん抱っこうらやましいだろメールしちゃっていいですか?」
 じゃあ、写真撮ってあげるよ、ってアサコさん、あたしの携帯いじりながら、
「そうだ、清水さん、夕飯食べていく?」
「え、いいですよ。あ、もうそんな時間ですか? 植田クン帰ってきます?」
「うん、そんな時間」
「じゃあ、あたしはそろそろおいとまをば」
「そんなにみっちゃんとご飯食べたくない?」
「そーじゃなくって、家族団らんのお邪魔しても悪いし」
「邪魔じゃないよ? 今日はハンバーグだよ? 食べたくない? 食べたい気になってきた? お邪魔って、この場合、むしろ女同士の会話に邪魔なのはみはるくんのほうだよね」
 はあ、まあ、そう言われれば植田クン邪魔ですよね、って言おうと思ったら、がたん、って音がして、帰宅した植田クンが立野サン……じゃなくって、アサコさんの言葉に打ちひしがれてた。
「邪魔って、麻子さん……」
「だってみはるくん、子宮ないし」
「……なんですか、女の子たちは普段、どんな神秘な会話してるんですか……。じゃなくて、清水さんこんにちはいらっしゃい。望月とは相変わらず仲良くやってる?」
「うん、やってる」
「それはよかった」
 植田クン、そそくさとキッチンで手を洗って、それから赤ちゃん、なでなでする。
 うわ、お父さんの顔、だ。なんかすごい。
 ……でも赤ちゃん、お父さんの帰宅より、レジ袋に夢中なままなんだけど……。
「あ、あたしもお手伝いしますー」
 アサコさん、キッチンに入っていったから、赤ちゃん、植田クンに渡した。
「いいよ? 植田クンとおしゃべりしてて」
 ……いや、それはちょっと……。
「あ、和風ハンバーグですか? ダイコンおろします」
 そーゆーのは任せてください、って胸叩いたら、じゃあお願いって任された。
 対面式のキッチンから、なんかやっぱりお父さんよりもレジ袋大好きな赤ちゃんと、相手にされてない植田クンパパの姿を見ながらダイコンをおろして、なんとなく、望月くん、今度はいつ帰ってくるのかなあ、とか考えた。





 ちなみに赤ちゃんの性別も名前も未定です。はい。


11.13(月曜日) まんごー


 お風呂にはいったらものすごく甘ったるい香りが充満していたので、なななななんの匂い!? と思ったら、どうやら妹のマンゴーのトリートメントの匂いでした。
 ……すごい匂いだなあ。
 でもまーいいや、こっそり使っちゃおー。とこっそり使ったんですけど、もうなんていうか、お風呂から出ても、髪を拭いても乾かしても、とにかくものすごいマンゴー臭がしまして、無断使用は間もなくバレました。
 今朝、目覚めてからも自分がマンゴー臭くってしょうがなかったです。この寒いのに、なぜトロピカル。すれ違いざまにもトロピカル。髪はしっとりしていたよーな気はしましたがとにかくトロピカルでした。やっほい。


11.12(日曜日) さーむいっですね……


 映画「虹の女神」を見てきました。
 上野樹里さんを見たかったんですけど、市原隼人さん、がおもしろかった映画でした。
 なんか、なんだか、なにがどうなってだからどうなった、と言うお話ではなくて、淡々と、こういうことがありました、というようなお話で、そこになんていうか救いとか教訓などが(多分)あったわけでもなく、だからなんだ、といえばそれまでなんですけど、ええと、でもおもしろかったと思います。
 誰にでも、どこにでもありそうで、誰にもどこにもなさそうなお話で。
 でもって意外なひとたちが登場したりもして。
 人生なかなか都合よくは行かないけれど、それでもあるがままを、あったままを受け入れて生きていくんだなあ、と……。


11.11(土曜日) 痛恨


 最近はワンピースがかわいいなあ、と思いまして、ショッピングに行きました。
 マンガのワンピースではなくて、着用するワンピースです。
 少々レトロ調な色、柄に、胸元の切替。……かわいいっ。それにブーツ。ブーツはあれだ、妹がたくさん持ってるから、なんかテキトーに合わせればいいやー。と思いながら色々見て回っていたんですが、同行者の妹が、
「おねーちゃん、ワンピース欲しいの?」
「そう、こーゆーの」
 と、ぴろん、と見せたら、ひとこと、
「そーゆーのはさあ、綾瀬はるかにしか似合わないようにできてるんだよ、あきらめなよ」
 とか言われました。
 ……ああ、うん、綾瀬はるかさんとかと比べられちゃあね……もう、ねえ……。


11.10(金曜日) バトン、頂きました。


 上海しろさんから誕生日バトン頂きましたです。
 (ひひひひヒノさん、から、も?? 違ってたらすごくすいませんっ)


1 あなたの誕生日はいつですか?
 12月30日です。

2 自分の誕生日、その日で良かったと思う日はある?
 特に、良い、と思ったことはない、です。なんかだいたい大掃除、してる、日。

3 理想の誕生日プレゼントは?
 箱を開けるまで中身がわからないもの。

4 現実は?
 なぜか欲しいものは自己申告制であることが多いので、わくわく感がない、のです。

5 今まで貰った誕生日プレゼントで思い出に残ってるモノはありますか?
 もらった、というか。年末はどこもお店が開いていない、という時代を見てきたので(汗)、年末でもお店がやっている時代になって、誕生日当日に食事に連れて行ってもらった(もらえるようになった)、こと、かな。

6 逆に、貴方が今までにあげた誕生日プレゼントで 思い入れのあるものはありますか?
 あげる、というか、食事に誘ったりして一緒に過ごす時間を、むしろわたしがもらっている、ような……。わたしばかりでなく相手も楽しんでくれているといいなあ、とは思いますです。

7 人の誕生日は覚えている方?
 覚えているつもり、ですが自信がないのでメモ必須です。最近は携帯が便利です。それでも自信がないので「今日お誕生日だったらおめでとう」とかあやふやなメールをすることがよくあります……。

8 いつか誕生日プレゼントに恋人から、歳の数だけの薔薇は欲しいですか?
 ああ、いいですね、ステキですね。年を取るたびに負担が増えますが良いですか??(毎年もらう気か)

9 自分の誕生日の月の数だけ回して下さい。
 いや、あの。むむむむむ無理っ、なんですっ、けど。
 12名って……。どこの神様の試練ですか。さくっとマイナス10でもいいでしょうか??

 いつもすみませんっの如月いろはさん
 秘密箱は開けられないままなんでしょうかのMさん

 気付かれましたらどうぞよろしくお願いいたします、です。


11.8(水曜日) ボツボツ


 いつかこのボツネタで別の話を書けるかな、とか思っていたんですがあんまり書かなさそう、なのでさらしてみます。
 「セカイ」というお話のボツボツ原稿です。
 お話はいつも行き当たりばったりで書き始めたりするわけなんですけれど、行き当たりばったりのため、出だしシーンが何パターンも出来上がることがあります。というか、いつもですが……。
 このお話は、最初は「兄妹」にするか「姉弟」にするかで悩んでみたようです。まず、兄妹を書いてみて、おなじものをそっくり姉弟バージョンに書き直す、という。
 なのでまったく同じ状況で、でも姉弟バージョンの方が後から書いたので、ちと長い、みたいな。
 お時間ありましたら、読み比べて笑ってやってください。
 最終的には結局兄妹バージョンに落ち着いたセカイ元ネタ。です。
 読み返して思ったことは、弟の名前、また「カズ」か。というのと、しょっぱなからえろしーんあってもあんまりおもしろくない、なあ……と。というか話自体がおもしろくないのかな(多分それ。しょせんボツ)
 というわけでR-18、なのでございます。

 読み比べボツネタオープン


11.7(火曜日) 強風


 会社は、国道沿いにありまして、並木の、落ち葉が、すごいのです。
 気が向けば掃除しますが、気が向かないと秋の風景です。汚れっぱなしって、それは事務員としてどーなの、と微かに心は痛みますが、掃除する傍からはらはら落ちてくるのでやってられるかあああああ、というのが正直な心境でございます。通りすがりのおばあちゃんと、「大変ねえ、焼き芋焼けちゃうわねえ」と会話もすれば気分も和らぎますが、大抵は、集めたばかりの枯葉が、風に吹かれて散らばるのを見ると心がすさみます。
 今日は強風でした。きれーーーーに、落ち葉はどこかへ飛んでいっていました。ほんっとに、きれいです。会社前の歩道が。
 ……飛んでいった落ち葉は、いったいぜんたいどこへ飛んでいって、どこで迷惑をかけているのでしょう……ちょっと、気になります。


11.6(月曜日) どーでもいいことなんですが。憂鬱なんて字は滅多に書くことがないわけですが、蒟蒻、も書くことがない文字だなあ、と思いました。どっちの字も書けといわれたら書けない……。


 連休中にBANANA FISHを読み返していました。すごい話です。
 ところで、がんだむしーどを見ていたときはなんとも、すこしも、これっぽっちも思わなかったのに、ばななふぃっしゅを読んでいるときは気になって仕方がありませんでした。
 アスラン。
 あのアスラン・ザラさんはアッシュと同じ名前だったのか。
 えええと、なんとなく、アッシュ・リンクスさんのほうが格が上っぽい感じで……。
 おたくな話ですみません。
 でもBANANAFISHは思い返しても泣けそうです。
 シンとのちに一緒になるだろう暁ちゃんがなかなかおいしい役どころだなあ、と思う自分がとてもよごれたおとなになってしまったような気がしてなりません。昔はそんなこと考えなかったのになあ……がっくり。(とういか、昔は、そんな伏線の続編があるとは思ってなかったわけなんですけど)


11.5(日曜日) ビー玉探して


 なにやら妹がビー玉を欲していたので。寄木細工
 確か……確か昔、ビー玉を集めていて、そのビー玉をどこかへしまいこんでいた記憶があったので探してみました。
 ……こんなものの中に入れ込んでいましたよ。箱根のお土産。寄木細工の秘密箱。「寄木細工・秘密箱」で検索してもらえればすぐに見つかると思います。
 さて。からくりの箱、です。もらったときは開けられなくて悔しくて泣いたものですが、今では幼い頃にいじりすぎて、なんかゆるゆるになっちゃってすぐ開く箱になってしまいました。
 妹が開けられない箱、だったので、もう、すごく、わたしにはわたしの秘密の宝箱、でした。ところでどうしてこんなにビー玉ばっかり山ほど(たまにおはじきも混じって)集めていたのかまではとんと覚えていませんが……。宝物、とはそんなものなんでしょう。
 その宝物を……妹はトイレの水の流れるところにディスプレイしてくれました……。うん、まあ、ええと……。宝物……。


11.4(土曜日) 月のものおはなし


 月経コントロール、というお話をいつだったかした、ような気がするんですが。
 ……その、月経コントロール、をしてみました。
 する、というのもおかしいんですけど、気にかける、というか、気にとめる、というか。
 えええと、月経血をトイレで流しましょう、という。
 (直接的で申し訳ないんですが)生理中、立った瞬間やらにどろっとでてきたりする血を、止めておいてトイレで出す、のです。
 そんなことできるかこんにゃろう、と思ってましたけど、できない、ことは、ない、ような。
 多い日は、なんとなくうまく行っている気がするんですが、少なくなってくると、難しい、気がします。
 トイレは洋式よりも和式推奨。昔は洋式のトイレなどなかったので、からだがそういうふうにできているのかなあ、と。
 気のせいでなければ、生理用品の使用量が激減です。
 あと、おなかが。痛いか痛くないっていえば、そりゃ痛い、のですが。前回、今回と、鎮痛剤も飲まずに済みました(ここ何年かで久々に飲んでません)。
 ……気のせいでなければ……。なにか痛みの種類が違う、ような。
 気のせいかなあ、どうなのかなあ、ちゃんとできてるのかなあ??
 ほんとよくわかりませんけど、あんまりおなかが痛くなかったり、腰が重くなかったり、後ろ漏れの心配がなかったり、する気がします。
 なんか……すごい、ですよね??
 ていうか、憂鬱でたまらなかった生理が、なんていうかちょっと楽しい……。この気持ちの変わり方がなによりすごいと思います。トイレで出す、と、直接からだに触れる血が少なくて、からだが汚れないので、そういうのが精神的によいのかなあ、と。
 不要になったものをきれいに出して、からだがうまれかわる、ような。
 本に書いてあったように、三日できちんとおわる、とかではまだぜんぜんないですけど、そのへんは今までどおりなんだかすっきり終わるわけではないんですけれど、それでも、来月も鎮痛剤不要だったら、こりゃほんとーにすごいんじゃないかと思い、ます、です。うむ。


11.1(水曜日) こんな月の始まり (代役、植田麻子さん)


 目覚ましが、鳴る前に目覚ましを止めて、そっと起きたのに。
「……おはよー」
 まだまだ眠そうな顔と眠そうな声に、ベッドから、出ようとした腕をつかまれた。
 わたしの腕をつかんだまま、そのまま、また寝ちゃいそうな、みはるくんに、
「みはるくん、まだぜんぜん起きる時間じゃないよ?」
 みはるくんは勤務時間の関係で、ついさっき、眠ったばかり、だから。
「麻子……も」
 みはるくん、寝言、みたいに、
「……まだ、起きる時間じゃないだろ……?」
「毎月、月初めは本社で朝礼があるから」
 だから、一時間、早く起きて出かける。
 みはるくん、そーだっけ? どーだっけ? と言いたげに、腕、離してくれなくて、
「わたし、ちょっと早く出るけど、みはるくん、寝坊しないでね?」
 目覚まし時計をセットし直しながら、
「あの、そろそろ腕、離してくれないと……」
「やだ」
「……やだ、じゃなくて」
「いや」
 目覚まし時計も、取り上げられた。まだ、みはるくんの起きる時間、セットしてないのに。
 携帯、の、アラームが一応鳴るから、いいかな、と思って、みはるくんの手、振り払ってベッドから出た、ら、なんだかみはるくんも起きてきた。
「……眠い、でしょ?」
「んー……」
 明らかに、思考回路動き出してないみたいな、寝ぼけた、声で、
「麻子サンの朝の支度見学、しよう、かな」
 寝ぼけたことを、言い出した。
 みはるくん、わたしの、朝の支度、見てる。顔、洗うのも、食事を取るのも、お化粧してるのも、着替える、のも。
「……みはるくん、楽しい?」
「むちゃむちゃ楽しい」
「あ、そう……」
 わたしは、なんだか、落ち着かない、んだけど。……早く家、出よう。
 お弁当を包んで、少し早いけれど、出かける支度を終えて、じゃあいってきます、って、ソファにあぐらかいてるみはるくん、振り返ったら。
 みはるくん、なにか、言いたそうにじっと見てきた。
「……なに?」
「麻子サン」
「はい?」
「まゆげ、ないですヨ」
 まゆげ……。
「やだ、うそ」
 鏡、覗き込んだら。……まゆげ、書いてなかった。
「やだもー、みはるくんが邪魔するからーー」
「……邪魔した記憶はない、けど」
「じっと見てるから、気になるんだもん」
「そーですか」
 慌ててかばんから化粧ポーチを出したわたし、に、みはるくん、
「貸して」
「……なにを?」
「まゆげ、書くやつ」
 なにするんだろう? と思いながら渡したら、みはるくん、わたしのあご、取って、わたしのまゆげ、書き始めた。
「やだ、自分でやるからっ」
 正直、ちょっと、かなり、信用できなくて。だって……っ。
「大丈夫だいじょーぶ」
 ほら、って完成眉毛を見た、ら。
「あ、わりとちゃんとしてる」
 ほら見ろ、って満足げに、キス、までされて。
「……もー」
 みはるくんの唇、に、
「口紅ついちゃった、よ?」
「口紅も塗りなおしてやろーか?」
「けっこーです」
 時間、ないから。
「いってきます」
 って立ち上がったら、
「いってらっしゃーい」
 って、玄関までお見送り、してくれた。
 なんだか、そのまま、玄関先で座り込んで寝ちゃいそうな感じ、だったから。
「ちゃんと、ベッドで寝てね? 風邪引いても知らないよ?」
「はいはい」
 大丈夫かなあ、と思いながら、駐車場まで出て。ふと、見上げたら、みはるくん、社宅の、七階のベランダから手、振ってた。
 ……みはるくんの生活時間、わたしの時間に直したら、今は夜中の二時くらい、なんじゃないかなあ、と思うんだけど……。
 とりあえず、見送ってくれたお礼に、みはるくんが起きる時間になったら、こっそり起床時間ですよコールしてあげよう、って思った。



 以上、こんな植田さんちの朝の風景。
 元ネタは、わたしが、朝礼のために早起きしたら慌てて眉毛書き忘れてこれまた慌てちゃった☆ とゆーだけのこと、だったんです、けど。




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