日記……のような……


2006.9〜


9.28(木曜日) けけけけけけけけけ


 すーーーーーーーーーーーーーごい、ですよ。
 できればすごく聞きたくない話なんじゃないかと思いますが、言ってもいーですか。いえ、書いてもいーですか。
 先日までは、うちの、裏の(よそのお宅の)柿の木がえらいことになっとたんですけど。だいたい一週間……くらい? あっというまに、夏の間、あおあおと茂っていた葉が、なくなりました。食べられました。ヤツらに。その名も、けけけけけけけけけけけけむし。
 そう毛虫。
 アパートの通路中毛虫だらけ。ひー。幼い頃、まだ裸足で運動会とかやっていた小学生時代、日陰を求めて運動場の隅の木陰に入ると、その木陰が学校を囲む桜並木だったりしてぼっとぼっと風が吹くたびに毛虫がおちてきたという遠い日々を思い出したりしました。秋の運動会。
 そんなうち近所の毛虫被害もみんな蛾になって飛んでいってしまったのかひと段落、と思ったらば! 今度は会社周辺がえらいことになっとります。ひーーーー。
「芳雪君、ちょっと、さーっと殺虫剤かけてきてくれ」 
 って、なんで一番か弱い(と思われる)わたしに話を振るんですか部長っ。
 どうも、隣の敷地にある大きな樹から、わっさわっさと移動してくるっポイです。白くてふさふさです。風が吹くところころ飛んでます。わあらぶりー。とか言うかーーー。
 会社中の植木やら、壁やらに、うじょうじょおります。想像しただけで鳥肌が立つ特技も習得しました!!
 これも、一週間くらいでピークがおさまるのかな、どーかな。
 毛虫に葉っぱを食い尽くされた桜の樹が、季節を間違えて開花した、というニュースも見ました。今年はけむしあたり年。なんでこうその年によっていろいろ、おこる現象があるんでしょうか、ね。
 世界は不思議に満ち満ちています。やっほい。


9.27(水曜日) 若さあふれる歩幅


 仲良く、ざっくざっく歩く高校生カップルを見学しました。
 すごい大またで、すごい勢いでざっくざっく歩いていきます。ケンカでもしてるんだろーか、と一瞬思います。でも笑顔です。付き合いたて?? みたいな爽やか、ほほえましい、照れ混じりすてき笑顔です。でも、もう、これでもかってくらいざっくざっく歩くんです。競歩大会みたいに。二人三脚みたいに足並みそろえて。
 タイミングも気もあっているようなので、そう付き合いたて、でもないかもしれません。
 とりあえず、あれです。ほら。
 すごく仲がよさそうなので、もー少しゆっくり歩いた方が、ふたり一緒にいられる時間は長くなるんじゃないかなあ、とか、思ったりしました。


9.26(火曜日) せーらーふく・ぱーとすりー


 メール頂いてました。
 気にしていた白いセーラー服のドラマは「セーラー服反逆同盟」。ありがとうございます。そうそう、そんな題名。てゆーか、すごい題名ですね。かっこいい。
 主役は仙道敦子さん。おお、仙道敦子さんっ。あとやっぱり中山美穂さん。立花理佐さんではありませんでした。立花さんもなんだかセーラー服のイメージなんですが。うむ。どうでもいいことなんですが、立花さんの名前の漢字が分からずに「立花りさ」さんで検索したら、なんか、AVとかひっかかりまくってどきどきしました。
 なにはともあれ、反逆同盟。悪を倒す、とか、なんかノリが大好きです。いえあの、ドラマの内容は覚えてませんが。ノリが。


 さて。ところで。9月26日です。伊勢湾台風のあった日です。父の10歳の誕生日だったそうです。離れの風呂場が、風呂桶だけ残して屋根も木の壁も飛んでいくのを見ておれは死ぬ、と思ったそーです。じゃなくて。
 今日も、というか今朝もありました。非通知ワン切り。
 ほんとーに、なんでしょーか。携帯の不在着信を見るとですねえ。非通知着信は以下のようになってます
 9/26 7:23AM
 8/26 7:41AM
 7/25 7:39AM
 6/25 7:32AM
 5/27 7:46AM
 4/27 3:10AM
 来月は27日なんでしょーか。
 なにかきっと、自動設定か何かになっていてかかってきているんでしょうが、うむう。そもそも非通知のワン切りって……嫌がらせ?? ですか???
 妹いわく、27日が祖母の月命日なので、おばーちゃんからだよ、出てあげなよ。なんですが……ほんと、コール一回で切れちゃうんで、出れません。ほんとにおばーちゃんだったらどーすんだ。
 ……おばーちゃんはさておきまして、なにやら気になる毎月月末です。


9.25(月曜日) はわいあん


 「フラガール」を見てきました。映画です。蒼井優さんとか、しずちゃんとか、松雪ヤスコさんとか。
 後半、とあるシーンから、もう、泣きっぱなしでした。そういうお話でした。いちいち泣けるっ。ちょっと泣く映画は多いですが。これだけ泣きっぱなし映画は自分的にすごく珍しいと思います。マスカラ注意です。後ろの席のおじちゃんはむせび泣いていました。
 ウォーターボーイズちっくなお話だと思って見に行ったのですが、チアでもカーリングでもバンドでもなくフラダンスで、青春でなく生活のかかったお話でした。
 見ているとフラダンスが踊れるような気になってくるから摩訶不思議です。
 すっきりきっちり泣きたい方は、見に行かれるといーと思います。豊川悦司さんのお兄ちゃんが、すごい、いい感じだったと思います。
 フラダンスのシーンがすごくって、もう一度見に行きたい、ような気がする映画、でした。
 あとはこっそり「46億年の恋」が見に行きたい、のです。おおっぴらには「イルマーレ」とか見に行きたいです。


9.24(日曜日) のんびりまったり


 いつもは車で行く道を歩いてみました。いつもは建物の右回りしか通らない道を左回りに通ってみました。畑、がありました。……ええ!? 畑!? こんなところに??
 青いみかんがなってました。多分、みかん。おばあちゃんがのんびり草取りしてました。
 建物の裏っちょには彼岸花が咲いてました。真っ赤でした。ストーブが遺棄してありました。
 パン屋さんを見つけました。うわ、パン屋さんだ。こんなところにパン屋さんだ。パン屋さんだけどプリンを買って帰りました。
 たるたると歩いていたら二、三度一見なにもないところでつまずいてすっ転ぶところでした。よく見ると歩道はでこぼこでした。おじーちゃんおばーちゃんが歩いている姿はよく見ましたが、なかなか若者とはすれ違いませんでした。若者は自転車か車です。
 暑さ対策と日焼け対策に夕方出掛けたのですが、やっぱりひと汗かきました。プリンを食べてカロリープラマイゼロです。いやプラス??


9.23(土曜日) 秋分の日


 本日の妹のひと言。

「酸いも甘いも彼岸まで」

 ………………。
 違うよっ!
 あんたどんな一年を送ってんだよ。
 ……それだけ、です。


9.22(金曜日) まだまだまだまーだまだ生まれない花


 更新です。未だ生まれない花 022.人格エラー
 書きあがって読み直すと、わたしの人格が一番おかしーんじゃないかといつも思います。そんな世界。
 唐突ですが、ミナトとタカシの出会い、です。なんとなく、タカシの部屋まで連れ込んでむにゃむにゃ、と言うところまで書きたかった気がするんですが、部屋どころか玄関までもたどり着いてません。そのあたりの流れはいつか書くんでしょうか、お題次第です(ええっ)。
 というか、過去より話を先に進めたほーがいいですね。でもその前に、あるやらないやらの、愛とか恋とか、そーゆーものをどーにかしたい気がします。どうにかなるものならば。ぜひっ。
 あと、今の登場人物の人数で残りのお題をこなしていけるのかなあ、とか。まあなんとかなるか、人生いきあたりばったり。とか。計画性のなさが浮き彫りです。そんな人生。そんな日々。


9.21(木曜日) セーラー服・ぱーとつー


 今時の若い方は「スケバン」という言葉を知らないみたいですよー、というメールを頂きました。ありがとうございます。そそそそそーなんですか。死語ですか。死語ですね。うはあ。
 なんとなく、学校を牛耳る、とか、そんな時代でもないですよね。
 あ、でも、LaLa連載の「ああ愛しの番長さま」はおかしーと思います。おもしろいです。題がなにより楽しいと思います。
 そうそうセーラー服といえば(強引にセーラー服話に持っていこうとしてますよ)、スケバンといえば、スケバン刑事ではなくて、なんか、誰でしたか、中山美穂さん? とか? 白いセーラー服のドラマありませんでしたか? 立花リサさん? すごい、うろ覚えなんですけど。白いセーラー服視聴者プレゼント、みたいなのがあって盛り上がった記憶が……あるんですけど。ええと、すっごい古い話です、よね……。
 思い起こすと、抗争、とか、なんか、動きの熱いドラマとか多かったですね。肉弾戦。今は知能派? メールや携帯でなく(というかなかった)、拳で語れ、みたいな。武器があったり、わりと血だらけ。
 とか、古い時代を思い出してみました。です。え、古すぎ? ですか??


9.20(水曜日) セーラー服


 ふと、思ったんですけど。最近の「スケバン刑事」さん(映画)は、スカートが短い、んですね。
 そっかー、短いのかー。
 最近の学生のスケバンさんたちも短いんでしょうか。えええと、いわゆる不良? ヤンキー? そういう定義が今でもあるんだかないんだか、遠ざかって久しい学生社会のことはよく分かりませんが、長いスカートにすると布代が二倍とか三倍とかかかりそうなので不経済な気もします。いえ、いるのなら、の話なんですが。
 えええと。スケバン刑事もそーなんですが、星野架名さんマンガとか、制服で大冒険、というマンガが大好きでした。あんまりスカート短いと、一緒にいる少年たちどきどきですね。そーゆーヨコシマなことは考えませんか、そーですか。わたしは考えるんですけどね。えへ。
 昔はそういえばあれです、ブルマというものがありました。今は昔ほど女の子使用率100%では普及していないと思うんですが、ていうか、ブルマってなんだったんでしょうか、すごいセクハラなんじゃ……。だって形がパンツだもん。そんなことはともかく。
 裾の長さやら、靴下の長さやらいろいろ変わってますが、今も昔も、主に女の子着用学生さんの制服はかわいいですね、あいや、もう、女の子そのものがかわいいんでしょうかね、どうなんでしょうかね、というお話でした(え、そうなの?)
 うわ、もう、芳雪さんヘンタイ話でもいーですよ。
 そういえば18歳未満さんお断り話も、気がつけばもすぐに平成生まれさんが参加できる時代なんですね。そうなんですね。てゆーか! あれですか、サイト内お話に登場する中学生くんとかって、もしかして平成生まれですか……。そうですか……。
 ……えーと、何の話でしたか……。


9.18(月曜日) 昨日日記


 母の旅の最終目的地は京都のおばの家、だったわけ、なのですが。
 なんか知りませんが父が「ちょっとおかーさんお迎えにいってくらあ」とかゆーので、え、ちょっと? とか思いながら着いていきました。
 ということで日帰り京都までドライブ。会費千円。交通費、食事代、おやつ代込み。激安。
 台風が心配だったんですが、途中、少し雨がぱらついただけですみました。(大きな被害に遭われた方もみえますね……お見舞い申し上げます)
 せっかく京都まで行くんだから、ということで、どこか見学していこうということになったわけなのです。どこがいいか、と聞かれて。
 えー、実は。
 以前、京都に行った際に、ですね、すごく、きれいな庭だかなんだかに感動しまして、そこにもう一度行きたかった、んですが。どこかわからず、じゃあ、まあなんとなく、大原三千院、かも。とか、適当にアタリをつけて見学に行きました三千院。
 ……違ってた。わたしの美しい思い出の場所とちがーう。いえ、でも、静かで、まだまだこの季節、緑のきれいな場所でした。寿命が延びる、らしい水も飲んできました。やっほい。
 いやしかし、わたしの思い出の地はいったいどこだったのやら。寂光院、だったのかなあ。三千院の近くにあって、気にはなったのですが、タイムアウトで行くことはできませんでした。残念。
 また行く機会があればいいなあ、と思います。はい。


9.16(土曜日) 解読難解


 最近母が携帯を購入して、一生懸命にいろいろいじっています。
 旅先から母から初メールが届きました。
『つきました海がとつてもきれいです』
 負けずに、父も携帯購入三年目にしてメールにチャレンジです。母が旅中なので、夕飯の心配をしたメール、です。
『今日おかづってなんかたのんだか?』

 正しい仮名遣いとか、漢字変換とか、句読点とか。……日本語って難しいんだな、と思いました。


9.15(金曜日) ばとん


  上海しろさんから「なにバトン」頂きました。ありがとうございます。
 「なにバトン」てなにバトンなんですかって感じなんですが、いろいろ例えるんですね。なるほど。
 ではでは。



【なにバトン】
Q1.回してくれた人を色に例えると?

 上海しろさん、はですね。
 前にも同じようなことを書いた気がするんですが、なんかこう、山のふもとの湖の透明感のある緑色のような青いような色、なんじゃないか、と。
 酸素を作ってくれそうな、ひとに優しい感じがします。


Q2.自分を色に例えると?

 小中学生のときに使っていた、洗うの忘れちゃったパレット、みたいな……? お寺を写生したあとで、なんとなーくぐちゃぐちゃ茶色系。
 白くありたいと思いますが、きっとところどころカビが生えちゃったりしてるに違いありません。


Q3.自分を動物に例えると?

 身長157センチのハムスター、とか。いろいろ動き鈍くて頭悪そう。


Q4.自分をキャラに例えると?

 本名キャラは、あれです。火サスとかでいっちばん最初になぜか素っ裸でなぜか岩場っぽい波打ち際で、なぜか殺されているような役が多いので、じゃあそんな感じで。船越さんと同じ現場にいるのにひとこともしゃべれない、みたいな。きっとそんな役回り。


Q5.自分を食べ物に例えると?

 お餅の入ったどら焼き……だったらいいなあ。


Q6.次に回す5人を色で例えると?

 ええええと……。リンク先さんから無理矢理チョイス、で。

 如月いろはさん・こちらも以前のものと重なりますが、やっぱりフレッシュな、ルビーのグレープフルーツ断面鮮やかな赤っぽいオレンジ、系かな、と。
 吉川綾佳さん・かわいらしい桃色。でも黄色。ペンキ一色で塗ったようなそれではなくて、食べごろの桃、のような。赤っぽいところと黄色っぽい白っぽい色合いのきれいな桃さんのよーな気が、してます。
 ankさん・青色、でしょうか。キャンプに行って朝、目覚めたときに一番でみた空、のような。新しい青。
 モカさん・白色に近いクリーム色。質感はつるんとした感じで。あ、スーパーボール、のような。

 ももももしも気が付かれましたら、受け取ってやってください、です。


9.14(木曜日) 愛は美奈子


 「愛はミラクル」という某歌(メジャーかメジャーでないかといえば多分きっとメジャーではない歌、だと思います、が)の出だしが、いつも、いつ聞いても、そしてついこの間まで、「愛は美奈子」と聞こえていました。
 ミラクル→ミラコー→ミナコ。
 美奈子さんでも偕子さんでも三菜子さんでもいいんですが。ていうか、どうでもいいんですが。
 なんでもいーけど、すごくミナコさんが好きなんだなーと勝手解釈で聞いていました。

 ところで、「あいのみなこ」さんでしたっけ、セーラームーンのビーナスさんは。
 セーラームーンといえば、そうそう、冥王星が太陽系から外されちゃったけど、となると、これが番組放送時(あるいはマンガ連載時)だったら、セーラープルートさんの出番はどーなっていたんでしょーか、プルートさんがいないと、確かちびうさちゃんも出てこれないじゃ……? とか、記憶にあるようなないような適当知識でいろいろ、セーラームーンファンならとっくに議論し尽くしていそうなことを、議論しあうひともいないのでひとり、「愛は美奈子」とか聞こえる歌を聴くたびにぺろぺろと考えたりしています……いました。いえ、しています。
 音楽は主に車運転中に聞くので、まじめな顔で運転をしているようで、実はどーしよーもないそんなことを考えているのです、よ。


 上海しろさんからバトンいただきました。ありがとうございますー。ぼちぼちお答えしますー。


9.13(水曜日) あなたの行方


 まつ毛が、目に入るととても痛いです。なんとか取ろうと頑張ります。
 涙で流れて、下まぶたに落ちたまつ毛は何とかなりますが、あれよあれよとうわまぶたの奥に入り込んでしまったまつ毛さんはその後どうなるのでしょうか。
 うわまぶたの奥にも指を突っ込める友人がいますが、わたしは突っ込めません。
 下まぶたにある間はごろごろちくちくするまつ毛さんは、うわまぶたに入った途端に何事もなかったかのよーになります。寝てる間とかに涙で流れていくのか、はたまた、うわまぶたにまつ毛入っちゃった対策じゃあ例の活動を委員、が発動するのかよくわかりませんが、人体には謎が多いと思います。

 ちなみに、ちょぴりネットで調べてみたら、うわまぶたに入ったゴミについては見つかりませんでしたが、下まぶたに異物が入ったことに気が付かず、もみがらつきのお米が入ったりしてて、そのまま発芽した例もあります、とか何とか書いてあってびっくりしました。びば人体。


9.12(火曜日) もうすっかり季節はずれーですがー。


  ということで、なにがなにやらそんな季節ももうとっくに終わりですよそれでもいーですか、そーですか花火だ浴衣だ祭り開催。
 ……いえあの、祭り、というほどのこともさっぱりありません、が。



 そのいち。「キオク」より美野さんと孝文さん


「こーんにーちはー、てゆーか、こんばーんはー?」
 どっちだ? まあどっちでもいいか、って感じで、遠慮なくうちに上がりこんできて、遠慮なく、いつもは開いてる襖が今日は閉まってるのを疑問に思うことなくすぱこーん、と勢いよく開けた太一、が、
「……お」
 今、正に、じゃすと浴衣に着替え中、下着姿に浴衣、羽織りますよー、っていうあたしのこと、じっと、上から下まで見て、
「なんだ、まだ美野着替え中かよ」
 って言った。
「オレオレ、次におばさんに着付けてもらうんだから、さっさとしとけよー。なんだよ、まだかよー。花火はじまっちゃうだろー」
 って。このやろうっ。
「言うことはそれだけかーーー」
 ひとの、着替え中、に、入ってきてっ。見るだけ見といてっ。
「太一の裸んぼも見せろー」
 太一に掴みかかって、太一のシャツ、捲り上げたところで、母さんと、キイ兄に頭、はたかれた。
「……あれ、キイ兄だ」
 いつの間に来たんだろうって見上げたら、
「あれ、じゃない。なんて格好でなにしてるんだおまえは」
 ええと……。
「わああ!」
 パンツとブラジャー姿に、浴衣、袖だけ通したぴらぴらしたはだけっぱなしの格好だったの、慌てて前、のところあわせて隠したら、太一がおもしろそーに、
「お、さすがにキイ兄には恥じらいがあるな、ってむしろ今さら隠す必要もないんじゃん?」
「太一、帰れーーーー!」
 パンチしたら、ひょいってよけられたっ。もー、そーゆーことをさーーー、キイ兄がどーとかじゃなくって、おかーさんの前で言うなーーー。
 って、キイ兄も思ったのか、どうにも母さんと目、合わせられません、すみません、て感じで。でも一応、この状況の説明を、目線だけで求められた、から。
 だから、えええええと。あの。
「着替え中、を太一に覗かれたから仕返し中、だった、んだけどお」
 よく見たら……よく見なくても、だけど、なんか、ええと、きっちりきっかり格好いい浴衣姿のキイ兄を、かっこいいなあ、ってぽけらっと見てたら、キイ兄、予告なく太一のわき腹、長い足で蹴飛ばして、あたし、部屋の中に押し込んで襖、閉めた。
 襖の、こっち側にあたしと母さん、で。向こう側に、太一とキイ兄。
 向こう側、で、
「いーやーだー、オレ、おばさんに着付けてもらうーー。なんで、キイ兄にっ。男おとこ、男どーし、キモっ」
 とか太一が喚くのが聞こえた。
 母さんが、襖越しに、
「おばさんより、キイ君のほうが上手よ、良かったわね」
 あたし、ちょっとびっくりして、
「え、キイ兄、浴衣着れるの?」
「キイ君のお母さんが、キイ君に教えたって言ってたから、できるんでしょ? 今も、きれいに着てたじゃない」
 あんたもちょっとは自分で覚えなさい、とか言われてやぶへびで、おとなしく着せてもらって、そそくさってキイ兄と家、出た。
 太一はキイ兄に着付けてもらって、彼女を迎えに行った、らしい。どーでもいいけど。
 カコカコ、下駄、はきなれないなあって思いながらひょこひょこ歩いてたら、見かねたキイ兄が、すごい、慣れたみたいに腕、貸してくれたりして。
 もうさあ、慣れてるなあ、って。なんとなく思っただけ、なんだけど、キイ兄はあたしの浅読みを深読みして、
「……みー、なにか、変な想像をしてるだろ」
「してるしてる。いろいろねー、もーねー、あたしがねー、キイ兄脱がせちゃっても、キイ兄自分で浴衣、着れるからいっかなー、とかねー」
「おれが、脱がされるのか」
 そういう想像かよ、みたいな、なんか微妙に複雑な顔で、見下ろされて、
「だって、あたし、着れないもーん。キイ兄が今まで付き合ってきたひとは着れた? 実は浴衣って、自分で着れる率高いもん??」
 キイ兄、さあなあ、って、とぼけてるのかどうなのか、なんか、意味ありげに笑った。え、なに、なにその笑顔??
 って、キイ兄、見上げたてた先で、花火、上がって。
「ああ! 始まった、始まっちゃった。やばいやばい。もっと近くで見たいっ」
 下駄、ガコガコしながらキイ兄の手、引っ張った。ら。
「みー」
 キイ兄、あたしに引っ張られながら、
「みーの浴衣も、着付けできる、けど」
 ……は?
 にっこり、ていうか、にやり、って笑ったキイ兄、に、
「え、あれ? そー、なの? なんで? あ、前カノ伝授?」
 それしかないじゃん、て感じで言ったら、デコピンされた。あたし、へーきなんだけど、キイ兄、前カノ話とかしたくないらしい。
「仕事」
 ほかになにがあるんだよ、って口調で、キイ兄が言った。けど。
「え、仕事?」
 仕事で着付け? なにそれ、どんな仕事!? って聞いたら、キイ兄、さあね、って。さあねってさあねって、そんな返事ないじゃん、て思った、けど。
「ああああの、で、じゃあ、あの、今日、あたしは脱がされる、わけ、ですか??」
「お望みなら」
 …………………………うわ。
 ちょっと、そんな、カッコイイ浴衣姿で、背景に花火背負って、そんなこと、いわれちゃったら、さあっ。どどどどーぞ、って返事しとく!? どーする!?
「あの、ここはど、どう返事をすれば……」
 いいですか、って聞いたら。
「どっちでも」
「あ、どっちでもいーの?」
 ほっとしたやら微妙やらざんねんやらの、あたしの表情、笑って、
「浴衣姿のみーもかわいいから」
 だから、
「脱がせるのももったいない気がする」
 とか、言われて。で、結局その後どうなったかってどうしたかって、それはともかく、まあ、ともかく、とにかくともかく。こんな花火大会の日、でしたっ。



 そのに。「悪の味方でなにが悪い!?」の架折(かおり)さんと礼士(れいじ)くん。


 海岸沿いはひとごみで、こんな場所で待ち合わせたひとなんて、探せるわけがない。それでも探し当てられて、呼ばれた。
「……架折ちゃん」
 どこからともなく手を引かれた。引かれるままにひとごみを抜ける。夜空には大きな花火。だれもが夜空を見上げている。だれも、ふたりの姿を気にしたりしない。あたりは花火の上がる音。ひとびとの雑音。だれも、ふたりの声を気にかけたりしない。
「叶くん……」
 繋いだ手の感触を確かめ合いながら、
「架折ちゃん、来てくれないかと思った」
「叶くん、こそ」
「なぜ?」
「だって……」
 こんな表情を見られたくない、と架折は顔を背ける。礼士は、せっかく会っているんだから、顔を見せて、と軽く、架折の髪を引いた。
「ごめんなさい、叶くんの、白いシャツが眩しくて」
「……ごめん。でも、こればかりは……」
「うん、わかってる、けど。だって、あたしだって……」
「大丈夫、浴衣、似合ってるよ。すごく、大人っぽく見える」
「ほんと?」
「うん」
 架折の浴衣は黒地の絞り、で。
 黒、それは悪の秘密結社に属するものの象徴。礼士の白は、正義の味方に属するものの象徴。
 黒と白。悪と正義。架折と礼士。それは決して同じ場所には立てないもの。反対のもの。背中合わせのもの。背と背を向けて立つものが正面から出会うことは、決して、ない。許されない。それが世の理。
 それでも。
 今だけは……。
 いつか、
「いつか、叶くんが悪の一員になってくることを、夢見て……」
「うん、おれも、いつか架折ちゃんが、正義の味方になってくれることを信じて……」
 いつか、その会話が噛みあってないことに気が付くまで、ロミオとジュリエットのように、出会うときは、正義のものでも悪のものでもないただひとりの人間として、ひっそりと、互いの組織の目をごまかしながら逢瀬を重ねよう。いつまでも、いつまでも……。夜空に上がる花火のように、一瞬でかまわない、互いの顔を、姿を、見ることのできる時間を大切にしよう。
 という夢を見ていた架折は、シイナに叩き起こされた。
「そろそろ銀行強盗の時間です、カオリ」
「え、夢オチ!?」
 がびん、と思いつつも。それでも、小さな恋はそんなことでは壊れない。大丈夫、大切な思いはこの胸の中にある。小さな胸の中の想いに大切にふたをして、黒色キャップを目深にかぶる。
「今日の、強盗を邪魔する予定の白色正義の味方は、叶くん?」
「ええ、こちらが掴んだ情報では、レイジだと」
「そう」
「気が乗りませんか?」
「ううん、それはそれ、これはこれ。ここで頑張ってあたしのやる気を見せといて地位でもあげておけば、いつか叶くんを悪の秘密結社に招きいれたときも、あたしのお願いならこりゃ仕方ない、って悪の総帥も思うに決まってるしね」
「はあ」
 どうでもいい、というシイナのやる気のない返事は無視して、今日も架折は悪の組織のため、愛する彼のため、懸命に生きていく。じゃん。



 ……いえあの「悪の味方でなにが悪い!?」は果たしてリクエストだったんでしょうかどうなんでしょうか、いやいや、リクエストと言うことで。
 読んでくれているひとがいるのかどうなのか怪しい作品ナンバーワンですが、久々に読み返したら、いろんな意味でナンバーワンでした。オンリーワンでもいいんですけど。なんだあの文章。なんだこの名前。
 ということで、案の定、予想通り、想定内。いえ、別の意味では想定外の二話をお送りしました、です。


9.11(月曜日) だって女の子だもん


 ちょーらぶりーな白色(正確にはクリーム色)ワンピースを、半額の半額の2割引で購入。さあいくら。別に元値もそんなに高価ではない、ので、最終価格は破格です。びっくりです。
 びっくりして、あんまりのカワイさに、きっと大抵、着もしないこと決定なのに買ってしまいました。見てるだけで幸せです。女という生き物に生まれてきた喜びを噛み締めます。ひらひら、飾ってあります。
 こんならぶりーなもん、家族にバカにされるからこっそり愛でよう、と思ったんですが、意外に好評でした。ちょっくら着てみても好評でした。
 うう、でも夏のお嬢様風白色ひらひらワンピースを着て外に出る勇気がありません。ぎぶみー勇気。いえ勇気の問題でも……。
 ちなみに、真夏風、軽やかひらひらワンピは、ポリエステル100%です。裏地はナイロン100%です。ナイロンとポリエステルはどう違うんですか。安物です。真夏しか着られない見た目ですが、真夏に着たらきっと暑くてたまらないと思います。うん、きっとだから観賞用なんだよ。そうに決まってるよ。
 いつか変装が必要なときにでも着てみます。うん、絶対そんな時は訪れないと思いますが。


9.10(日曜日) 惚れます


 新聞か何かで見てはじめて知って、うわ、きれいだなあ、とは思いましたが。
 だからわざわざ見に行った、というわけではなくて、たまたま出かけた先で、展示会などやっていたりして、らっきーと思ってじっくり見てきました。
 えーと。陳淑芬さんと平凡さん、という方の書かれる(書いているのは陳淑芬さん、なのかな? よくわかってませんが……)美少女の絵が、ほんとーに美少女さんできれいでした。
 本当にたまたま見に行った時間にご本人さんたちが来場していたりして、ぺろっと作家さんの姿も拝見。
 ていうか、絵がきれい。絵がきれい。リアルチックで、髪と眉とまつげがっ、きれいだと思いました。わたしがあんな美少女だったら、世の中怖くない気がします(それともいろいろかえって怖いのかもしれませんが……)
 美少女、といえば、昔から「おおた慶文」さんも大好きです。
 美少女ばんざい。
 そしてイラストといえば最近気になるのがワカマツカオリさん。
 絵って、ほんとうにすごいなあ、と思います、です。
 あ、陳淑芬さんと平凡さんイラスト展示会を見に行ったのは昨日です、はい。
 帰りの電車で、定年後にパソコンを始めたというおじさんたちが、しきりに「検索」のことを「探検」とか「探索」とか言っていたのが気になりました。すごく、間違ってはいないと思うんですが……。
 車内にいた若者の、おじさんたちが探索とか言うたびにピクリとする微妙な反応がおかしかったです。たぶん、わたしも……。


 ああああああと、ですね。あの、リンクの報告して下さった方、よよよよよろしければ、あなたのサイトも教えてください、です。いえ、いいいいえ、無理にとは言わないですけど、はい。ありがとうございますっ。


 花火浴衣小話カップル推薦は明日の朝までくらいまで受付です。よろしくですーー。


9.7(木曜日) 「純情きらり」のおはなしぃ


 タツヒコさんが……記憶喪失とかじゃなくてよかったよかったです。そんなベタベタだったらどーしよー、かと。
 このおはなしも残すところあとひと月弱。ですね。さてさて。
 すごくたまに、その方言の使い方はどーなんだろーとか思うわけですが、もしかしたらわたしの使用方法が間違っているのか……しら。とか、思ったり思わなかったり。時代が違うから?



 さて。
 もう一ヶ月以上くらいおもいきり季節はずれだよ花火だよ浴衣だよ時期、の、当サイトの登場人物の方々の小話なんてどうですか、とかとかとかのお話(というかメール)頂いたりしましたが、その夏話題で気になるカップルさんやら脇役さんやらはいます、でしょうか?
 お時間ありましたら、トップページ簡易メルフォからぺろっとお便りください。ほんとのほんとのほんとーの(しつこい)小話でよければ、ちょっと書いてみたい、かもです。
 えーと、三組、くらい……? そ、そんなにメールくるんでしょーか、どうなんでしょーか。あ、すごいどきどきしてきました。やっほー。びば小心者っ☆


9.6(水曜日) 投票所にひとこと、ありがとうございます


 どんなひとことでも、ほんとうに嬉しいです。
 投票所から、簡易メルフォから。ありがとうございます。(……お坊さん萌……は有り、なんでしょうかどうなんでしょうか/笑)
 小話、コメント返しは、投票所に頂いたものに、ですが、お時間ありましたら、読んでみてください。いえ、あの、わりとどーでもいーことしか書いてませんが……。


清水さん(この、季節 この、日)に「カップルで人気者なんだろーなー、と」


「ひーなーちゃん」
 って、ものすっごく馴れ馴れしくあたしのこと呼んだ、望月君いわく友人Y(君)の背中を思いっきり飛び蹴りした望月君……が、
「たーだーいーまー」
 小さな子が、抱っこしてー、って感じで両手、大きく広げながらあたしに迫ってきた、から、
「え、ちょっと……っ」
 こんなっ、地元の駅で。どこの誰で知り合いで親戚とかにうっかり見られてるかわかんなくって、冗談じゃないし、と思ってその望月君よけたら、なんか望月君、あたしの冷たさがこの残暑の中気持ちよさそうに、
「あははー、こりゃ本物の清水だーーー」
 とか、笑った。
 お盆休み、終わって。バイト料がいいらしいお盆時期、が終わってやっと帰省してきた望月君は、なぜか友人連れ、だった。それ誰? って聞くまでもなくて、一回会ったことあるひと、なんだけど。
「ひーなちゃん、元気だった?」
「……はあ。見ての通り」
 それはもう、遠足から帰ってきた小学生のようにいろいろ、いろいろおかーさんに報告があるんだよー、っていう顔した望月を押し退けるY君、が。ちっちっち、って人差し指、鼻先で振ったり、して、
「今、元気? じゃなくって、元気だった? なんてったってゴールデンウィーク振りっ」
「……はあ」
 そう、聞かれれば、確かにゴールデンウィーク振り、で。
「あ、梅雨の時期に風邪ひいた、かなあ」
「今年の梅雨は涼しかったからねっ。もう大丈夫?」
「はあ。見ての通り」
 それはよかったねえ、って、望月君の肩、叩く。
 ……ええと。このキャラクターはなに? なに設定?
 じゃなくて。
「あ、こいつ、なんか勝手にオレ地元見学に来たそーだから。無視無視」
 望月君、Y君の手、ぺっと払って、あたしの肩……を抱こうとしてやめて、腰っ、とか、抱き寄せ……っ。
「わああああっ。なに、どこの外国人!?」
 すごい、はじめてみたいなことを、すごい、なんでもないみたいにしようとしたからびっくりしてよけたら、
「危ないっての」
 駅の、バスの停車する路肩のところ、ずるって落ちそうになって腕、引っ張られた。おお……ちょうどバス来てた……危ない……。
「……ありがとう」
 死ぬところだった、って感謝、を、して望月君を見上げた、のに。見上げた場所にはなぜか、Y君の顔があった。……割り込まれた。
「日菜ちゃん日菜ちゃん、これ、みんなからおみやげでーっす」
 大きな紙袋、渡されて。
「……ありがとう」
 え、で、みんな? って?
 なんだかもう、どうにも、話の展開上Y君と会話が多くなるのが気に入らない感じで望月君に手を引っ張られて歩きながら、
「みんなって、みんなでーっす。ゴールデンウィークに、日菜ちゃんがあっち来たときに会った仲間」
 ええと、Y君は確か、望月君の学校仲間で、バイト仲間、だから……要するにあたしがあっちで会わされたひと全部……かな?
「いやもう、みんながね、日菜ちゃん、また来てね、ってね」
「はあ……」
 みんな、が……。
「トモと日菜ちゃんの夫婦漫才、おもしろいよねっ、てね」
 メオト……。
 え、夫婦(めおと)っ!?
 オトメじゃなくてメオトっ。
「なんで夫婦漫才!?」
 喚いたら、望月君も、
「だよなあ、まだ婚姻届渡しただけだっちゅーの」
 そうそう、お正月に……とか思ってたら、Y君、ウけた。
「まじっすか!? え、婚姻届って、紙? 区役所でくれる?」
 こっちは市役所だけど。
「ぼく見たことない。見る見る。見ーせーてー」
「……はあ」
 普通、の、普通、は。よく考えたら。今持ってない、とか言えば良かったんだけど。なんとなく、お守りみたいにお正月からずっと持ってたから、持ってるのがあたりまえになっててだからすごい、ふつーに、見せてあげようとしたら、
「あほかあ!」
 望月君、肩に担いでた大きな荷物振り回した。それがY君に大ヒット、で。
「他の男が触るなんて許しませんっ」
 あー。そう。
「……だ、そうですよ」
 てことで、見せるの却下、で。ついでに爆発望月君、が、
「カワイ、おまえはさっきから日菜ちゃん日菜ちゃん、ひとの彼女馴れ馴れしく呼ぶんじゃなーい」
「つったって、そんなんトモがさあ」
 ちょっと聞いてよ、ってY君が、あたしに、秘密、こっそり喋るみたいに、
「トモはねえ、あっちだと、日菜ちゃんのこと日菜日菜言ってるんですよー」
「……はあ」
 えーと、
「そうなの?」
 そんなの別にどーでもいいんだけど。見上げた望月君は顔、赤くして。赤くしたところにさらにダメ押しみたいに、
「みんなの前ではね、うちの日菜うちの日菜って、ヒナヒナヒナヒナおまえの所有物かよっ、みたいなねー。だから、みんなも、ひなひなゆーわけですよ。なのに地元じゃ、本人目の前じゃ、清水、だって。奥さん、ちょっとどうなのー」
 ……奥さんて。
「いやっ、だって、本人呼ぶのは恥ずかしいだろ!?」
 望月君の言い分に、
「どこが?」
 Y君、冷静。
「おまえ、そりゃどこの付き合いたての中坊の話なんだよ」
「いや、でも、清水も、びっくりするよなあ、そんなん、急にさあ」
 あたしに、振られても、
「え、あたしは、なんでもいいけど……」
「あれ、そーなの?」
 すごい、思ってもみなかったことあたしに言われちゃったよ、みたいな顔で、望月君、
「じゃー、日菜ちゃん、とか?」
 ……ちゃんはどーなんだろう、と思ったけど。
「はい」
「日菜」
 今度は呼び捨てですか。
「はいはい」
「ひーなひなひな」
 …………。嬉しそう、だなあ。
「じゃあ、望月君はトモトモで」
「なんで重複」
「なんとなく、ゴロがよくない?」
「ゴロかよ」
 望月君、不服なんだかそーじゃないんだかよくわかんないん、だけど。とりあえず。
「えっちのときだけやめてもらばいいか」
 ……真剣な顔で、
「さすがにそれは萎えるな……」
 って。
「ばかーーーー。なぜ、すぐ、そーゆー方向に持っていくかーーーー」
「持ってくだろ。大有りだろ。今すぐ連れ込んでめちゃめちゃいろいろありだろー?」
「あーりーまーせーんーーーーーー」
 てゆーか、てゆーか、往来でっ。しかも、Y君いるしっ。
 とか思ってふと、そういえばおとなしくなってるな、と思ってY君を、見たら。なんか……一生懸命メモってた。
 あたし、望月君と顔、見合わせて。
「「なにやってんの?」」
 ハモったら。
「んー、ぼくの宿題を」
「「宿題?」」
「そうそう、トモに同行して、日菜ちゃんとの夫婦漫才の一部始終を、ほんとうはビデオがいいけどさすがに密着24時! は無理だから、せめて文字にまとめて来い、と、みんなから」
「「みんな……」」
 Y君、にっこりして。
「あ、どーぞ。ぼくのことは気にせず続けてどーぞ」
 ……とりあえず、なんとなく。よく分からない、けど。
「このひとさあ……植田クンジュニア、とか呼んでもいーかな?」
 って聞いたら、望月君、コメントし辛い様子で、それでも一応、いやししょーとはぜんぜん違うだろ、って大好き植田クン、フォローして。
「やっぱ、こいつ、連れてくんじゃなかった」
 なあ、って超真剣な顔で同意求められて、超、シンケン、に。
「問題は、いつどーやってカワイの目を盗んで清水といちゃいちゃするか……だな」
 清水、に戻ってるし。
 論点そこだし。
 とりあえず、なんかネタにされるから、望月君下手なこと喋んないほーがいーんじゃないの? とか思った……望月君帰省一週間物語の、これが始まり、だったり。


※望月君帰省一週間物語続編はございません。あしからずご了承ください。ませ。
 えーと、カップルで人気者、な感じが……書けたやら書けてないやら……。



キオク(キリリク)に「太一君はそのうち彼女に「私と幼馴染のどっちが大事なの」っとかって振られそう。」


太一「彼女はかわいいけど、美野はおもしろい。彼女はかわいいけど、美野はどうしようもなくおもしろくって、彼女はかわいいけど美野はどにもおもしろくって、彼女はふわふわだけど美野はもへもへで、彼女はすべすべだけど美野はみのみので、ええと、あとなんだっけ。あ、彼女は抱き心地さいこーだけど、美野はちょっと骨ばってる。キイ兄はよくあんなんで満足でき……違っ、違うっ。だってあいつ、胸とかないし、さわり心地こんくらいだし、なんてゆーの? 手のひらの、こんくらい。って、触ったのかって、そりゃ触る。ぺろっと、転んだ拍子とか。そうそう、こんくらいだった。うっわ、やる気になんねー。……とか、なんとなく美野と比べてんのバレたのが前の前の彼女で、その前の彼女は、わたしおもしろくないから……とかで。今の前の彼女は、なんだっけ、どーして別れたんだっけ。今の彼女はかわいいから。そりゃもうかわいいから。美野と比べようがないから。別れません。は? オレの意思じゃなくて彼女の意思? そのうちまた振られる? またとか言われても……イヤでもそれは、そこんとこはオレじゃどーにもなんないし、そのときはそのときでまた……あ、え? 時間切れ? もーっちょっと喋らせて、もーちょっと。じゃあ最後に、オレの人生でオレが大事なのはもちろ」
 以下時間切れ。



月、ゆらりに「辻君イイですv生温い適当な優しさが絶妙。由羽に嵌ってずーっと包んでいって欲しいな〜(彼女切って)」


由羽「辻君らぶらぶ彼女になぜか厳しいご意見が多い、ね」
靖宏「らぶらぶとか言わなくていいから……」
由羽「そう? でも、わたしのこと隠し切ってる、わけだよ、ねえ? それってすごくない? そういうのは、彼女さんのため、だよね? 一生、隠し通して、よね。ごめ、んね。というか、隠し切るって言うか、ほんとうは、なんにも……なあんにも、ないのと、同じでいいと、思うよ?」
靖宏「小倉とのこと、を?」
由羽「だって、夢、だよ」
靖宏「夢……ねえ。毎回毎回、生々しいっちゃ、生々しーんだけど、な」
由羽「でもそれは、触感、だけ、でしょ」
靖宏「だけ、とゆーと?」
由羽「気持ち、とか、心、とかは、全部彼女さんの物、なら、許してくれ……ないかな、どーかな。って、聞くわけにもいかない、んだけど。というか、ずっとそんな書き方をしている芳雪サンがどーかな、って思うんだけど。早いところまとめて、辻君の彼女さんがとやかく言われないようになると、いい、よね」
靖宏「よね」



ユワン(鈴の花の音)に「暑いなら、電池式の扇風機持って行くからユワンとヨウシュの間で寝たい〜」


 用意するもの:マイク代わりのなんか(例:でかいしゃもじ等)
 元気よくチェンチー登場。
「こんにちはー。チェンチーです。なんだかわんないけど、とつげきれぽーたーににんめいされました。とゆーことでとつげきですー。リンー、あのねー、せんぷうきってなあにー?」
 リン、川べりで芋を洗う手を止めて、
「どうして急に扇風機? ……どう説明、すればいいのかな。羽根がぐるぐる回って、風が吹いて涼しいよ?」
「ふうん」
「……あんまりわかってないよね」
「ぜんぜんっ(わかんないっ)。じゃあ次ユワン! ユワーン、すずしかったら、いっしょにねるー?」
 ユワン、ヨウシュと一緒に川から顔を出して、
「暑い涼しいの問題じゃなくて、場所がないだろ」
 チェンチー、お空を見上げて、
「だそーですよ?」
 ちょこんと小首を傾げる。リンは、チェンチーかわいい、とか思ってる。ヨウシュは胡散臭げに、
「……って、誰と喋ってんの?」
 チェンチー、さらに小首を傾げて、
「さあ?」
 リンとユワンとヨウシュは、なんだかよく分からないなあ、という顔をする。
 ヨウシュが、ちゃぷちゃぷと川に浮きながら、
「なに? 誰か旅人さんでも来るの? 宿ないよ。蚊帳とか、その辺の、川の近くの木に吊ってさ、そんで寝たら涼しくていーんじゃないの? あ、それいいな。今度やってみよう」
 おもしろそうだね、とリンが同意。リンがいいならいいか、とユワンも同意。
 チェンチーはお空に向かって、
「とゆーことでっ。せんぷうきより、かやっ。かやすいしょうっ。こんせんとじゃないかとりせんこうでもおっけー。とゆーことでした。でも、せんぷうきも見てみたいから、持ってこれたら持ってきてねー。いじょう、どこがとつげきだったかよくわからないとつげきれぽーとをおわりまーす」

 ……終わります。


9.5(火曜日) 花ゆめ最新号フルバ……すんごい、すんごい各方面真ん丸くおさまっちゃう……わけ、ですね……


 なんかもう、わたし、すごいいい年、なんですけど。会社にいるとなぜかおじちゃんたちがお菓子をくれます。あたかも、小さなこどもにあげるよーに、芳雪君芳雪君、おじちゃんがいーものあげよう、みたいな感じで飴とかガムとかくれます。喫茶店のモーニングで出たヤ○ルトとか、バナナとか、ゆで卵とか、コーヒーのおまけのプチお豆小袋とか、とにかくくれます。ありがたいことです。
 今日はパチンコの景品、みたいなキャラメルをもらいました。グ○コです。例の両手を広げたおにーさんがイカスパッケージのおまけつきです。わーいキャラメルだー、と頂きました。
 ……あれ? なんか……味が。想像と違う……。
 久々に食べたから? それとも改良されて味が変わった? いやいや、昔と変わらない味がウリなはず(勝手に)。ではなぜ、わたしは、わたしが思ったところのキャラメルと味が違う! と思った、のか。
 あんさー。
 昔からよく食べていたキャラメルは、多分、森○。そう、○永。黄色いパッケージがステキなミルクキャラメル。あるいは明○。きっと○治。転がして遊びましたサイコロキャラメル。
 なぜかグ○コのキャラメルの味の記憶がありません、でした。おまけがついていて高かったから、あんまり買わなかった??
 いえあの、キャラメルって味が違うんだ、と思った日、なのでした。


9.4(月曜日) 会社の空調が壊れて暑くて死ぬかと思いました。明日は死ぬかもしれません


 この土曜にまたお葬式、などあったわけなんですが。
 故人とあまり親しいわけではなかった、んですがとりあえず行った、わけなんですが。えええと、大抵、浄土真宗、で、大抵、お経が同じ、なんですが、お坊さんによっていろいろ、お経が違って聞こえて、お経っておもしろいな、と思うこの頃です。
 でも、聞き慣れた、父方実家の付き合いの長いあのお坊さんのお経が一番かっこいい、とか思うのは、やっぱりただ、聞き慣れているから、なんでしょうか。母方実家のお坊さんも、なかなかステキです。声が。すっごい響きます。ぐらぐらしてきます。術をかけられている気分になれます。
 それと比べると、この土曜のお坊さんは、ちょっと声が上擦り気味で、なんか、なんとなく笑っちゃいそうでした。慣れって怖い、ということにしておいてください。決して、不真面目に聞いていたわけでは……っ.



 誤字報告いただきました。ありがとうございます。ぺろっと訂正いたしました、いかがでしょうか??
 これからも、気軽にいただけると嬉しいです。


9.1(木曜日) 防災の日・上弦の月・先負


 「だだっ子萌」
 とか、なにやら新しいお言葉を頂きましたので書いてみました。
 「駄々っ子萌」
 駄々っ子=一志 です。
 だだっ子……。萌えちゃうんですか。萌えちゃうあなたは姉、あるいは兄属性の方でしょうか?? 他の属性の方にはどーなんでしょうか。うっとーしーんでしょうか。
 ……ていうか、そう、ですか。駄々っ子ですか。言われて気がつきました。そう言われるとそうですね。そうかそういう設定だったのか……。

 次は、もーちょっとカッコイイ弟キャラを……、え、もう弟はいい? そう? そーですか? あ、でも、えっちなし話で、ファンタジーで姉弟話とかあるんですけど、そーゆーのはどーでしょうか? 先日小話ったモウソウ花珠保姫と一志王子じゃないですよ。ファンタジーは厳しいですか? また見直ししたらそのうちアップしたりしたいと思います。おしりがこそばゆくなるよーなお話です。どんだけ言い訳してるんだって感じですね。
 びば姉弟(今んトコ……わたくしぶーむ)

 ……最近心のままに生きている気がしています……。あ、昔から? そう? そーですか……。

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