日記……のような……


2006.5〜


5.31(水曜日) あでぃおすあみーご


 ちょっと旅に出て参ります。
 二泊三日なので来週頭には戻ってきます。なんか最近毎月、月の頭に旅に出ているような気がします。いいかげん、遊びほうけ過ぎな気がしてきました。はやくボーナス出ないかな。
 えーと、えーと、タピオカの入ったミルクティーを飲みに行ってきます。
 ニイハオ。シェシェ。ハオチー。(←これだけは覚えました)


5.29(月曜日) バトン


 ヒノさんから管理人の輪を作ろうバトンを回していただきました。
 ありがとうございます。ということで微妙に遅ればせながら参戦です。すごいジャンル違うんですが……それもまあよし、ということで。



※バトンを受け取った方は下記にHNの記載をお願い致します。
新空ちはら→ウサギ→晁宮ゆき→檜山くじら→クロダ→オカモト→弥助→飛燕リンドヲ→郷田もこ→つっかけサンダル1号→沖天十→ゆえ→しろ→あかり→寿→りゅうじろう→逝矩→果実まみか→もずく酢→桃瀬華南→美水→碧音→ひいらぎ裕夜→賀茂あひる→ka→ナオ→たけこ→弓束歩→ヒノ→芳雪


1.貴方のHNを教えて下さい。
 「芳雪」です。よしゆき。

2.貴方のサイト名を教えて下さい。
 「ゆらゆら……」です。できれば「……」込みでお忘れなく。

3.いつからサイトを運営し始めましたか?
 「2002/04/01」からです。今思うとエイプリルフールでした。

4.管理人歴はどれぐらいですか?
 「丸4年、と2カ月」 これ以前に持っていたサイト、もないので、このサイト以来、です。

5.サイトのジャンルや属性について割と詳しく説明して下さい。
 割と詳しく……。
 えええと。心のままに、恋愛ごととかえっちぃこととか書いてますの小説サイト、です。

6.サイト訪問者さまに是非行くべきだ!!とオススメ出来るサイト様を5つ書いて下さい。
 あえてリンクページにないものをあげると……(リンクしとけって感じですが)
水樹美術館 オフの友人。アナログの絵があります。
おやじ ガンダムシードデスティニーのサイトさん。なんのかんのと10年くらい同人誌を買ってたり……。
SKHOMEPAGE 素材(?)サイトさん。絵がキレイです
KUMYS ゲーム作成サイトさん。わりかし突拍子のないストーリーのゲームがおもしろいです。
えきから時刻表 遠出に便利

7.貴方のお知り合いの管理人様に繋げるだけ繋いで下さい。ジャンルは問いません。
 もしもこちら見ていましたら……の、
 「冬薔薇 如月いろはさん」
 「mandarine モカさん」
 「僕が見るのは君の夢 ankさん」
 お、お願いします、です。


 と、いうことでした。


5.28(日曜日) むーびー


「ダビンチコード」を見てきました。
 どーにも難しそうなのでどーにも吹き替えが見たかったんですが、どーにもいっぱいでした。ので、字幕、で。
 なんていうかもう、一言一句たりとも読み逃すとわけがわからんくなる、と必死で字幕を読んでいました。こんなに集中して映画を見たのは初めてなよーな気がします。館内はいっぱいいっぱいでしたが、誰もがそんな感じで、身動きひとつできない感じで見ていた、よーな気がします。

 お話としては、わたしはとくにキリスト信者とかではないので、フィクションだというならべつに、教会とかのひとがどうこう言わなくったって、あれはおはなしですから、で済ませておけばいい話、なんじゃないかなあ、と思いながら見ていました。(そう考えるあたりがもう、ぜんぜん信者じゃない証拠ってかんじですが)
 聖杯が何であるのかとか、その解釈とかはおもしろかったです、へー。微妙に女性重視なのか女性蔑視なのかどっちなのかよくわかりませんでしたが。
 とりあえず、ずっと気になっていたことがありまして、……うん、イエスキリストさんて、人間だよね?
 人の子なのになんで神様? というあたりの疑問があったんですけど、あー、そういう解釈なんだー、とか、わかったようなわかってないような。
 宗教、は難しいです。映画も難しかったです。
 でも、ヒロインが本人は知らなかったけど実はどこかの国のお姫様、みたいなノリは楽しいと思いました。物語の醍醐味、というか。ちとネタばれ……。
 ちゃっちゃかちゃっちゃかと、「あ、これが暗号なのね、よし、どんな暗号? と画面を見た次の瞬間にはもう暗号、解かれてるし、いろいろな派閥というか人間が入り乱れていて、誰と誰が仲間で敵で、なにがどーなんだ、コナンくんや金田一少年みたいに、「犯人はおまえだ」みたく最後にぶっちゃけなんだったのかタネ証ししてくれないとなんだかよくわかんないけど、いろいろ展開早くてなんだかおもしろかった、かもしれない。
 とゆー感じでした。
 別につまんなくはなかったです。
 ただ、これから見に行かれる方は、二時間半、集中力を持続できる健康なときに行かれたほうがいいなじゃないかなあとか……。


5.27(土曜日) 小奇麗に


 いつもお世話になっている美容院のおばちゃんは、とてもダイナミックです。
 カラーを頼むと、とりあえず、デコも染まります。首筋とか耳とか染まります。耳がかゆくなってくるので、うっかりかくと、かいた指も染まります。
 帰るときには、特に、顔に付いた髪の毛とかも払ってくれないので、そのまま買い物に出かけて洋服やさんの鏡とかのぞいたときに、短い毛が顔とか肩とかにいっぱい付いていてびっくらします。
 髪の生え際にちゃんとなんかクリームを塗ってからカラーをしてくれたり、最後には柔らかいフェイス用のハケ(ブラシ?)で懇切丁寧に細かい髪まで落としてくれる美容院にたまーーーーーに行くと、その格差にびっくりします。ええ!? こんなにテイネイなところもあるの!?
 でもやっぱりおばちゃんのところへ行ってしまうのは、ちゃんとわたし好みのカラーにしてくれたり、カットにしてくれたりするからで、相性というか、そういうのがあるんです、ね。


5.25(木曜日) 今日の上司


「ちょっと体力測定行ってくるな」
 と爽やかに、反復横跳びもどんとこいな勢いで部長が医師会館に出かけていきました。
 ……健康診断です。


5.24(水曜日) 日に記す、ことが特にないのでテキトウ劇場


 30の質問を考えているときになんとなく思い浮かんだ生まれ変わり編(立野・植田)
 未来、ですよーーー(笑)





 端末を立ち上げようとしたところで、母に呼ばれた。
 キッチンから呼ばれたと思ったら、玄関先だった。
「なあに?」
 お客さん、が来ている気配に、そっと顔を出す。
 同じ、年、くらいの男の子と目が合った。慌てて、母親の背中に隠れる。母親は、なに恥ずかしがってるの、と笑ってアサコの頭を撫でながら、男の子の、母親をウエダさん、と呼んだ。
「ごめんなさいね、うちの子、どうも引っ込み思案で」
 男の子の母親は、アサコに目線を合わせてしゃがみ込んで、
「おはよう、アサコちゃん。お休みの日に朝からごめんね。隣に越して来たウエダです。うちの子と同じ年なんですってね。慣れるまで、小学校、一緒に行ってやってくれる?」
「おんなじ?」
「そう、五年生。同じでしょう? 転校の手続きをしてきたら、Bクラスだって」
「わたしも、Bクラス、だよ?」
「あら、クラスもアサコちゃんと一緒? よかった。ほら、ミハル、挨拶しなさい」
 ミハル、は、母親に耳を引っ張られても、そっぽを向いてアサコと目を合わせようとしない。アサコはなんとなく、また母親の背中に隠れる。
 テレビの時報が朝の九時を告げる。同時に降り出してきた雨に、ミハルの母親は嬉しそうに、
「やっぱり、新しい街はきちんとしてて雨は時間通りに降るのね。毎日、一時間くらい?」
 そうねえ、とアサコの母親は、アサコが持っていた端末を覗き込んだ。
「アサコ、今日の天気予報見た?」
「……まだ。ちょっと、待って」
 見ようと思っていたところで母親に呼ばれたんだ、とは言わずに、出てきた画面を母親に見せる。
「今日は九時から……四十五分間、だそうよ。以前いた場所で、なにか不自由なことでもあったの?」
「ええ。古い街だったから、なかなか予報どおりに天候システムが作動しなくって」
「それは不便だったわねえ。でも、このあたりもね、大きなシステムで整備しているわけじゃないから、区によって雨の降る時間が違うから気をつけてね」
「ああ、それでここは、北区とか南区とか、ずいぶん細かく区分けしてあるのね」
 母親たちは、ずいぶん気が合ったように話を続ける。
 アサコは、居心地は悪いけれど、なんとなく、その場から離れることもできずに、端末で明日の天気を調べたり、友人からのメールをチェックしたりする。ふと、視線を感じて顔を上げると、ミハルが、わざとらしく顔をそらす。
 そらすから、ほんとうは、話しかけたり、したくないけれど。ミハルもぽつんと、ひとりで立っているから、なんとなく、声をかけないといけないような気がして、思い切って、
「ミハルくん、あのね。ミハルくんのメールアドレスを……」
 教えて、と言い終わる前からずっと、口もききたくないみたいに、アサコを見ない、から。
 アドレスを教えて、と言い終わる前に口を閉ざして、アサコは自分の部屋に駆け込んだ。
 アドレスを教えてくれれば、明日の朝は七時半にお迎えに行くからね、とか、時間割とか、アレルギーとかで給食で食べられないものを前もって登録しておく方法とか、いろいろ教えてあげられるのに。
 アドレスを教えてもらえなかったから、できない。
「……できない、よ?」
 困ったな、と思う。それから。
 ……それから。

 学校に、一緒に行ってね、と言われたから。
 翌朝、アサコはミハルと一緒にマンションを出た。ミハルは昨日と変わらず、アサコを見ないし、喋りかけない。学校に着く前に、我慢ができなくなって、アサコはミハルのシャツを引っ張った。
「ど……して、お話してくれないの? わたし、きらい?」
 ミハルは横を向いたまま、なに言ってんだといいたげに、
「アサコが、おれのこと嫌いなんじゃん」
「違う、よ。ミハルくんが……」
「なんだよ。一番、最初っから、おれ見てヤな顔したくせに!」
「違……っ」
 あれは、目が、合ったからびっくりしただけ、なのに。
「アドレス聞いたのだって、メールなら喋らなくてすむからだろ。なんだよ、言いたいことあるなら、言えよ。すぐ、隣に住んでんだからっ」
 大きな声に驚いて泣きそうな顔をするアサコは、でも、まだミハルのシャツを掴んでいて。ミハルはアサコの手を振り払った。
「おれ、おまえキライ」
 アサコを置いて歩き出す。
 アサコは、ひとりで行ってしまうミハルの背中を見ながら、一緒に行ってね、と言ったミハルの母親との約束が守れなくて困ったな、と思う。それから。
 ……それから。
 キライ、だと、思う。
「きらい……。ミハルくんなんて、やだ」
 ほんとうはずっと、そう思っていた。でもそんなことを思う自分がいやで、だから、思わないようにしていたのに。
 ミハルに、先に、きらいだと言われた。
 きらいだと、言う、ミハルがきらい。
 きらい、だと自覚をさせるミハルが、きらい。アサコは、きらいなのを、いろいろごまかしてミハルに喋りかけていたのに。ミハルはごまかさない。ごまかされない。踏み込んでくる。
「……きらい」
 振り払われた手で、きらい、と呟いた喉を、撫でた。

   ◇

「喉を、撫でた? なんで?」
「……なんとなく。そこにね、なんだかいろいろ、つまってた、みたいな気がして」
 思い出して小さく笑ったアサコの喉に、触れる指先が、
「おまえ、あのあと泣いた?」
 指先の感触に、また、笑った。
「泣いてないよ」
「そーなんだ?」
「そー、だよ。なに? 気にしてた?」
「そりゃ……」
「悲しくは、なかったんだよ。きらいって言われてね、怒ってたんだよ」
 喉元の、指先の感触に目を閉じる。
「踏み込んでくる無神経さに、怒ってたんだよ」
 目を閉じて、指先が移動していくのを感覚で追う。くちびるで、笑った。
「そんな難しいことを、あのとき、考えてたわけじゃないけど、でも、そんな感じだった、んじゃないかなあ」
「俺は、もーほんとに、最初の最初にアサコに嫌われたと思ってたんだよ」
「……うん。それ、何回も聞いた」
「アドレスも、前いたとこがほんっと旧式の街で、雨どころじゃなくていろいろシステムおかしくってさあ、メールより喋ったほうが早かったんだよ。そういうイメージがあったから、だから、わざわざメールで手間と時間かけて会話するって、どんだけ俺は嫌われてるんだよ、と」
「メールのほうが早いこともあるよ?」
「今はちゃんと、そう思うけどなあ」
 アサコ、と呼ばれて目を開ける。すぐ傍にある、もう、出逢った頃から数えれば、六年も七年も知っているひとを、抱き締める。
「わたし、ずっと、ずっと嫌われてるんだと、思ってた」
 六年も七年も前、同じクラスでも交わした言葉は少なかった。隣に住んでいても、母親たちほど交流はなかった。出会ってから一年で、また、父親の仕事の関係で越して行った。
「二度と、会えないんだと、思ってた」
「ほっとしただろ?」
 意地悪く笑う顔を、頬を、つねった。
「好き……だったよ? 嫌われてると思って、でも気になって、気になって……気になって、ずっと、見てたよ」
「俺は……」
 声が、すぐ、傍で。
「最初からずっと、……会った、瞬間から、嫌いだと思ったことなんてないんだよ」
 ずっと、ずっと……。
「これから、も?」
 あたりまえの、ことには、答える必要がないように。
 抱き締められた。






 未来、というか来世、ということで。わたし的には勝手に宇宙コロニーとか、そんな時代……ぐは。
 そんな時代に、小学校とか通うのか(ひとり突っ込み)
 名前がカタカナなだけじゃん(さらにひとり突っ込み)
 てゆーか、ミハルさんが、恥ずかしい……。
 本編を読まれた方に、二次創作的に楽しんでいただければいいな、と思います。(生まれ変わっても同じ運命なのはどーなんだろう、神様手抜きなんじゃないの? と思わないこともないので、なんていうか、ぶっちゃけこんなふたりなんですよ、みたいな)本編読まれていない方には大変不親切で申し訳ないんですけど……。
 ええと、以上、でした。


5.23(火曜日) 親指痛い


 ゲーム ファイナルファンタジー12 ラスラさんにハマってから(まだこっそりハマり中なのですよ。静かにほかっといてあげてください)、なんだかゲームが、無性にやりたくてしょーがないんですが、かといってプレステ2を買って、ファイナルファンタジーを買って、40時間とか80時間とかやる気力はないので、お手軽に、携帯ゲームに挑戦中です。
 なにがいいやらよくわかりませんが、なんとなく、「イース」とやらを。
 携帯用にきっちり小規模なので、やりやすくって楽しいです。(多分)順調に攻略中。
 しかし移動するときや、戦闘中など、我ながら必死に十字ボタン(?)カーソルボタン(?)を押しすぎで、ゲームやってて携帯壊したとかヤだな、とか思いながらもやっぱり力を込めてやってしまうので、なんか、親指痛いです。うん、力入れすぎ。
 このゲームはシリーズがたくさん出ているようなので、順にやっていこうかな、と。苦手な迷路がめちゃくちゃに難しくないのでこれなら、大丈夫そーかなー、と。ロールプレイングやってて迷路苦手とか言うなって感じですけど……。
 迷路といえば、はるか昔、ファミコンの時代、ポートピア連続殺人事件で地下だかなんだかの迷路で迷って泣いた記憶があります……ゲームなんだけど、あの閉塞感が怖かった、ような……(笑)


5.22(月曜日) 立野・植田に30の質問は、その後の入籍に関するトークなどもあったりするのでどうぞ、です。


 でも今回の小話は高橋少年絡み。



 学校の、廊下でやっと見つけて、
「直っ」
 って呼ぶと、直は、なんだよ、って感じで振り向いた。あたし見て、なんだヤマシタかよ、って顔して、それから、その表情そのまま口にした。
「なんだよ」
「今日の部活、ミーティングが先だから、コート出ないで部室前集合、だって」
「男女合同?」
「そう。クラスの子に言っといて。あと、他のクラスの子でも、見かけたら言っといて」
 直は、おー、と適当な返事をしたあと、なんだか何かを考えた。
「いっつも思うんだけど、そのテキトーな伝言ゲームみたいな伝達、どーにかなんないの」
「べつに、いっつもどーにかみんなに伝わってんだからいーんじゃないの? イヤだったら、直、放送部に知り合いのセンパイいるでしょ。校内放送とかしてもらう?」
「そのセンパイ、もう卒業しちゃったし」
「あれ、そーだっけ?」
 そういえばそうか、って顔したら、
「ヤマシタ、おまえ、二年になった自覚あんの?」
「あるよっ」
 なんか、バカにしたみたいに笑う直、を、見て。……あれ。
「直……あんたまた背、伸びた?」
「伸びた伸びた。春のケンコーシンダンからまた伸びた」
 すごい、嬉しそーに、
「健康診断って先月やったばっか……、え、一ヶ月で背って伸びるの? 一年単位じゃなくて?」
 あたし、一年で一センチ、くらい伸びた、けど。
「昨日、渋谷と保健室忍び込んだら、一センチくらいまた伸びてた」
 渋谷って、ああ確か直と仲がいいクラスメイトだっけ、とか、なんで保健室、忍び込むんだろ、堂々と入ればいいじゃん、とかいろいろ思ったけど、それよりなにより、
「すごいな、あたしも伸びてるかな」
 どうかな、保健室、忍び込んじゃおうかな。ってこっそりやっぱり忍び込むこと考えてたら、
「体重のほうが増えてんじゃないの?」
「ええ!? うっそ、太ってないよ。なに? 太ったように見える?」
 すごい勢いで気にしたら、直、びっくりした顔で、謝った。
「ゴメン。太ってない。ちょっと冗談」
 切実そうに、自分のことみたいに、どっかちょっと斜め上のほうを見て、そこらへんに見た光景に、笑って、でも笑っちゃいけなかったことみたいに、口元、引き締めた。でも我慢できないみたいに、やっぱり、笑った。
「太ってない、っての」
 ぽつんと、ひとりごと、言った。あたしいるのに、ひとりごと。あたしに言ったわけじゃなくて。
 なんとなく……。
「彼女、とかのはなし?」
 なんとなく、そー思ったから聞いたら、直、隠すわけでも自慢するわけでもないみたいに、
「太ってるとかじゃなくて、女の人は、柔らかいほうがいいよなあ?」
「どこが?」
 部分的にどこで、それはどこの話? ってすごい、間髪いれずに突っ込んだら、直、あたしがどこがって聞いたから、だから素直に答える、みたいに、さらりと、
「お腹とか」
「お腹ぁ!?」
 直の、想像したひと、女の子、じゃなくて女の人、で。それはクラスメイトとかじゃないぜんぜん違う女の人、ってことで。しかもお腹って、お腹って、お腹っていったいどーゆー状況でその女の人のお腹を触るわけ、お腹をっ。
 って、あたしが、なんか慌ててるの見透かして。というか、ばればれで、
「ヤマシタ、やーらしい想像しすぎ」
「してないっ」
「嘘つけ」
 昨日のテレビおもしろかっただろ、とか言うみたいに、ふつーに、笑う、から。朝から爽やかだから、もしかしたら、
「あれ、実はやーらしくない話?」
 でもお腹……って……。
「いや、やーらしい話」
「ほらーーーー」
 やっぱり、お腹って、お腹って、そーゆーことじゃーんーーー。
「もうちょっとハバカルとか、こっそりとか、そういう話は、そういうふうにしてよ」
「なんでだよ。悪いことしてるわけじゃなし」
 さらりと。あっさりと。言うから。
「……そっか」
 ぜんぜん、そっか、でもない気がしたけど、直が言うと、なんかそんな気になった。
「そーじゃん」
 うん、そーなの、かな? えー、でも、
「クラスの男子とかそーゆーはなししてると、なんかグロイっていうか、えろいっていうか、すごい自慢げっていうか、むかつくって言うか、気持ち悪いって言うか、バカじゃないの、とか思うんだけど」
「そりゃ、自慢とかが先、だからなんじゃないの?」
「直、違うの?」
「おれ、マジメだもん」
 さらりと。
「自慢より先にくるものいっぱいあるし」
 あっさりと。言う、から。
「でも、年上のキレイな彼女ゲットして、うまくいってて、そういうのは自慢じゃないの?」
「別に」
 適当に言ったのに、年上のキレイな彼女、のクダリ、否定しないし……。そういうの、ちょっと……ちょっとだけ、壊れちゃえばいいのに、って気分で、
「なんかさらっとしてるー。ほんとに彼女好きなの?」
「好きに、ウソもホントもないじゃん」
 もうほんとに、当たり前、みたいに、言われたら。
「それも、そっか」
 なんか納得、するしかなくて。
 始業のチャイム、鳴ったから、じゃあねって別れたけど。ちょっとだけ、直の背中、見返ったりして、あたし、入る隙間ないなあ、とか思ったり、でも、次も部活の伝言あるときはやっぱり、他のテニス部員じゃなくて、直、探しちゃおう、とか、思ったり、した。
 だって、好きに、ウソもホントもないって、言われたし。
 あたしにとってはウソじゃないなら、それでいい、ことにしてみた。




 高橋少年は、なんていうか、新しい油で揚げた白身魚のフライのような気がします。(訳:油が新しいので他の揚げ物の味が混ざらない)
 あんまり他人の意見に見向きをしないというか、自分が思っていることを信じられる、というか。なんか、おもしろい子だと思います。とゆーことを、書くたびに思ったりします。


5.21(日曜日) ちいちゃくても王子様


 映画を見てきました。「テニスの王子様」実写版です。
 ファンサービスっぽいビジュアル重視の作りなんだろーなー、とか勝手に思っていたのですが、なかなかちゃんとおもしろかったです。
 桜乃ちゃんも出ないし残念、とも思っていたんですが、中途半端に出されるよりは、別の女のコでああいう形で、ストーリーに関わってくるならいいんじゃないかなーと。続編があったときはどーするんだ、とかは思いますが……。
 それはまあ、いろいろ突っ込みどころは満載でしたが(技とか、技とか技とか)、高架下のテニスコート、が高架脇のテニスコート、になっていたり、細かいところもちゃんとしてて、手塚部長の茶髪はやっぱりどーかと思うんですが、フジセンパイかわいいなおい、とか、跡部サン……いやいや跡部サマステキ。人気があるわけだ、とか、なんかいろいろ楽しかったです。
 漫画そのままだと思えば、「君らほんとうに中学生かよ」という突っ込みも見ている最中は出てきません。ええもう、中学生の制服姿が微妙でも(笑) あ、リョーマ少年のきゃしゃっぽい感じの制服姿は、うん、いいと思いました(正直者)

 同じジャンプ系なので、デスノートの予告とかやるかと思ったんですがやりませんでした。がっかり。でも撮影現場とかをテレビでちょっと見て、やっぱり興味があります、うん。


5.20(土曜日) 社会で会社で上司でおじさんで


 ストッキングをはいているときに、雨とかで足が濡れると気持ち悪くないのか。と聞かれました。
 それはやっぱり気持ち悪いですよ。と答えました。
 大雨の日に、靴ごと靴下が濡れるのとどっちが気持ち悪いか、と聞かれました。
 そりゃあ靴下が濡れてるほうがびっちゃびっちゃして気持ち悪いですよ、と答えました。
 そうだよなあ、という返事がありました。
 その後、立ち去られてしまったので、問いの趣旨がわからぬままで、それがいちばん気持ち悪いと思いました。


5.19(金曜日) ええ!?


 もうどーしても新しいめがねがほしくてですね(見えなくなってきたわけではなく、デザイン的に)、目医者さんに行きました。視力を測りに。えええと、二年ぶりくらいに。
 そしたら! なんと! 先生が変わってました。……あれ、いつものおばーちゃん先生は? 
 なんだか知らないですが、多分、息子さん?? (眼科の名前は変わっていなかったので)
 その先生に、ふつーに、「左右バランスが激しく悪いですが、昔からですよね?」と聞かれました。…………ええと。それはですね、わたしの視力異常が発覚した小学校一年生の頃からこちらの眼科に25年通ってるんですけど、そのカルテは……ないんですか? と聞いたら「いちばん新しくて平成13年ですね」と言われました。……昭和が遠い。五年以上前のものは処分、するんでしょうか、どうなんでしょうか。
 微妙に意思の疎通のできない先生だったので、じゃあもうこの眼科に通う必要ないじゃん、とか思いました。でもいまさら、まったく別のお医者に通うのもなあ……。でも25年も経てば先生も変わるよなあ。昔からセンセイ、おばーちゃんだったしなあ……。


5.17(水曜日) 久々更新なんですがっ


 11日の日記はなんだったんだヨ、という勢いで「未だ生まれない花」とか更新です。
 量的にはいつも日記で書いてる小話のが長いですよね、とが突っ込まないようにぜひお願いしますです。
 ……しかし、あの、なんだかうまく書けなかったのを(すごくうまくかけていない気がひしひしとてますがどうにもならない気もひしひしとしてます、モノを)、清水さんと望月くんに30の質問でごまかそう、と言う気満々です。よければこっそりごまかされてやってください。すみませんーーー。
 30の質問は、そのうちに奈津と高橋少年、とか立野さんと植田くん、とかもアップしたい、と思います。


5.16(火曜日) うっすらセピア色


 その国を旅するものは、宿が発行する宿泊証明書を提示しなければ、国内のどの施設も使用ができない。交通機関も、どの店も。
 けれど、その兄妹だけは別だった。
 土産物屋の集う通りで、兄妹を見かけた男が、国中の施設に触れを出した。ひとびとは兄妹に証明書の提示を求めない。証明書を提示しなければならない、ということを知らぬ兄妹は、知らぬまま、無邪気に土産物屋の店先で品を眺めては仲がよさそうに笑いあう。
 この国は一体どういう国なのか。
 兄妹は何者なのか。
 ばばん。

 という、なんかそんなナレーションつきの夢を見ました。ばばん、で目覚ましが鳴って飛び起きました。
 続きが気になる、です。
 暖かそうな気候で、レンガの建物で。おにーちゃんが18.9歳で、妹が13.4歳でした。
 ネットとかのないアナログっぽい世界で、だからつまり、宿の発行する証明書って……宿に着くまではどーするんだろう、とかなんとなく謎です。
 あ、国の発行する証明書、にすればいいのか、そうすれば国境で……とか、考えているうちが楽しいですよね。


5.15(月曜日) それでもおもしろいと思って見てるんですが


 ドラマ「クロサギ」はこーゆーおはなしだったっけか? と思いながら毎回見ています。
 漫画だと、「詐欺」の手口とかが本当にメインなんじゃないかと思うんですが、ドラマだと、過去との対立、とか、氷柱ちゃんとの関係、とかがメインですね。うん、あと変装。なぜ変装? 桂さん、でしたか、なによりなんだかあの人がいちばん違う気がしつつ、それでも毎回見ています。おもしろいと思います。なんとなく、漫画とはどことなく違うだけで。
 あとは「ブスの瞳に恋してる」を見てます。恋っていいなと思います。他人とか、自分に向き合えるチャンスなんだなと思います。真っ直ぐ立って歩かなくっちゃ、と思います。
 あとは弁護士のくずとかをたまに。
 なんか、すごいタイトルのドラマ多いですね。ぶすとかくずとか。
 それから弁護士とか医師とか。漫画原作とか。
 ………………↑という話題を振ってみたものの、特になんだというわけでもなく、えええと……。


5.14(日曜日) きみはとてもうつくしい


 最近あまり他のものを食べることもなかったですし、今まで食べてたときもそーんなに思ったこともなかったんですけれど。
 今日、食べた、マックのアイスが!
 なんかもう、すごくとても美しいと思いました。
 カップのね、アイスですよ。近所のお店が新装オープンで割引チラシが入っていて、ダブルチーズバーガーのセットにアイスがついてたんですよ。そのアイスが、とても白く、滑らかで、味はまあそれなりのバニラだったんですが、途中でふと「なんて美しいアイスだ!」とか思って、もう食べるのももったいないくらいな気がしたんですが、食べないと溶けちゃうのでぺろっと完食いたしました。
 いえあの、アイスが美しいと思ったのは初めてだったので、勢いに任せて書いてみました。


5.12(金曜日) ありがとうございます


 昨日日記では謝っておいて今日日記ではお礼です。
 すごい、カウンターが、300000です。さんじゅうまん。
 こっそり昨日の夜ぐらいからどきどきしてました。いえ、だからなんだというわけでもないのですが。誰かが、見てくれているんだな、と思うとこんなすごいこともない気がします。
 どうぞこれからもよろしくお願いします。


5.11(木曜日) 今日の推理


 もうほんとうのほんとうに、最近更新がなくてすみません、とすごく思ってはいます。ほんとすみませんです。
 日々ちょこっとずつは書いています。ええええとちょこっとですが。
 AというおはなしとBというお話を、今のところほとんど同時進行中。同時進行なんてしてるから進まないんだヨ、とわかってはいるんですが……。

 でまあ、昨日とか一昨日の続き書こう、と思って読み返していると、Aは
『コンビニを出るとき、日菜と目が合ったけれど。日菜は、今日会ったばかりの、制服を着ていない友久がクラスメイトだとは思いもしなかったみたい、だった。友久のことなんて気にとめない。無意識に、友久は』
 Bは
『ぐるぐるして、ぐらぐらしてきて、ほんとに、足元、ぐらってしたら、もうすごく慌てて庄村くんが支えるみたいに私の手、引っ張った。引っ張られて、踏ん張って。おお……危なかった。危なかったねえ、って見上げた庄村くんが、胃旬』

 とか、いつものことなんですが、こんな感じで、ぶっちり、切れてるわけなのです。
(なんの話を書いているかはご想像通り。だったり、ご想像にお任せします、だったり)
 Aはあれです、友久は無意識になにしよーとしたんですか、と。
 Bもあれです、「胃旬」て明らかに字が間違ってて、察するに「一瞬」なんだろうけれど、庄村くんが一瞬、どーしたんですか、と。
 まず昨日だか一昨日だかのわたしに問いかける作業から入るわけです。
 これがなかなかおもしろいやらおもしろくないやら。なんだよちゃんと書いとけよ、とひとり突っ込みをする毎日です。
 でもって、今日のわたしの推理で先を進めていくので、昨日のわたしの推理だったらまた違う会話や話が展開していくのかなあ、なんて思ったりもしたりするのです。
 ……という創作の現場でした。


5.9(火曜日) なんかもうすごく


 肉食べたいです。肉肉。
 ……昨日、ウエストがきついとかなんとか言ってたくせにーーーー。
 焼肉より、もーちょっと厚さのあるお肉が食べたいです。なんだかとにかく食べたいです。
 肉大好き友人に、いっつも「なに食べたい?」と聞くと大変元気よく「肉!」とか言う気持ちが今ならわかります。そうか、こんな気分なのか。
 あ、できれば牛で。牛さんで。
 豚さんも鳥さんも好きですが、なんかどっか旅に出たときに食べたワニさんもおいしかったですが、今は牛さんな気分です。

 ……とか、 なんか今日一日中思ってました。夕食後の今はべつにそんなにそこまで欲望は激しくありません。おなかすいてただけみたいです。えへ。


5.8(月曜日) 制服に着替えたら


 いえあの、セーラー服とかではなく(当たり前だぃ)、会社の制服なんですが。
 すごい、ウエストがきつい……ような気がしてならない一日でした。ゴールデンウィーク中に食べ過ぎました。そりゃもう食べ過ぎました。とういうか不規則でした。これだから連休って……っ。とか、自分の不摂生さを休日のせいにしてみたりー。
 嬉し楽し恥ずかし休日を満喫したところで、さて。明日から体のリズムをがんばって戻したいと思います。
 あー。でも、戻った頃にお盆休みとかくるんだろーなー(どんだけリズム戻すのに時間かかるんだって話ですね)。


5.6(土曜日) カコカコ(過去)日記


 それは5連休開始の3日のことでございます。

 とゆーことで、上京日記です。東京です。都会です。
 夏に近い格好をしていると少々肌寒くはありましたが、お天気のよい、ステキな日でした。
 なにがステキって(天気ですが)、まず東京の友人と合流をし、その後無事に上海しろさんと合流し、楽しい一日を過ごしました。思ったよりもずっと早い再開に、バンザイ三唱です。
 しろさんの可愛らしさは以前語りましたが、しろさんのご友人もこれまた可愛らしい方でした。なんかもう、小脇に抱えて持って帰りたい勢いで。現役学生さんだけあって、頭に詰め込んでいる知識や感性の量がケタ違い、という印象でした。わたしはあれです。現役を遠ざかって、もともとそう詰め込んでもいないモノが零れ落ちまくりです。
 某友人熱烈希望のアンミラで、総勢5名、赤いミニスカワンピを堪能しつつお茶をしたり、宿泊ホテルへおふたりを半強制連行したりしました。
 すごい、ご迷惑だったらごめんなさい、とか今更ここで謝ってもものすごく遅いのですが……。
 そしてわたしわかったのですが! しろさん、シャイレディですね?? 今ならわたし「えいこの恥ずかしがり屋さん」とおでこ、ツンてやれます(やれません)。なんとなくしろさんを見極めた気分になっています(前回お会いしたときはなんだったんだって感じですが)。
 わたしもなかなか話し下手なのですが(しかし慣れればうるさいくらいに喋るA型典型かも)、そのまま下手っぷりを前回から克服することもなく成長することもなかったのに、しろさんは、前回は、目が合うと恥ずかしそうにそらしていた目で、今回はにっこりわらってくれる成長っぷりでした。うは、やられた。
 話上手な友人たちに、話題はほぼお任せ状態で時を過ごしましたが。ぜひまた、しろさんとしろさんのご友人も含めてお話できる機会をもてたらなあ、と思います。ひととひととの出会いはかけがえのない宝物です。


5.5(金曜日) 子供の日ですね。お風呂の上っ面の何割かを占拠されながら今年も菖蒲湯に入りました。うっかりすると葉の先っちょでちくっとしますよね。


 とりあえず、上海しろさんから頂いた「色彩バトン」にお答えします。です。
 3.4日の上京うきうきお話は明日っ。


 とゆーことで、頂きました、色彩バトン。
 ・次から連想されるイメージを答えてください(人でも物でも漠然たるモノでもなんでも可)

赤色:信号機。危険・警戒・警告
青色:空。海よりは空
黄色:フリージア。(花)大好き
緑色:初夏。(新緑)鮮やか
橙色:オレンジ。(果物)甘酸っぱい
桃色:赤ちゃん。先日生まれたて赤ちゃんが桃色帽子かぶってました(女の子だったから?)
紫色:ガラスの仮面。(漫画)紫のバラのひと
茶色:学芸会。誰かがやってた馬の役を思い出します
白色:ラスラ王子。(ゲームFF12)もういいですか、そうですか
黒色:アルミサッシ。(建材)……なんとなく
瑠璃色:ラピスラズリ。(石)なんだかコロンとした感じ
薔薇色:お姫様。ふわふわドレス
山吹色:友人。その存在・笑顔みたいな色だと思います
支子(くちなし)色:そんな色ではないですがクチナシの花(そのまんま)山吹色とそう変わらない気もしますが……
濡羽色:カラス。(鳥)またまたそのまんま
木賊(とくさ)色:シダ植物。いえあのどんな色か調べたらシダって書いてあったから
ドドメ色:タイムスリップするときの背景。てかどんな色なんですか・混沌なイメージ


・次に回す人とそのイメージカラー

 如月いろはさん:グレープフルーツルビーの切り口な色の感じ、でしょうか。みずみずしいオレンジというか黄色というか橙というか。元気をもらえそうな色です。
 ……って、他にお友達もおりません……。いろはさん、お時間ありましたらよろしくお願いしますー。

 ちなみにバトンをまわしてくれた上海しろさんがイメージするところのわたしカラーは。ベージュ・肌色だそうです。しろさんの描かれる絵の基盤、みたいなイメージだったらいいなあとか勝手にわたし推理でまとめてみました。
 しろさんは、ブルーなんだけどグリーンに見える色、な感じがします。先日の沖縄の海を思い出しますが、富士山のふもとの湖とかも思い出します。なんか、自然に優しい感じがします。見ていると穏やかになれるというか。いえ、初めてお会いしたときの服装の色では決して……っ。


5.2(火曜日) 花ゆめぷち話(なんか発売早いですね)


 次号「キラメキ☆銀河町商店街」登場(もう次号の話ですか)。ミケとクロも高校生になり……って。ええええ!? 高校生ですか、そうですか。中学生だったのがすごいかわいかったのでぷちショックですがきっとやっぱりかわいいに違いありません。でもまたいつか読みたいです中学生編。少年少女たちがこどもこどもしていてかわいいと思います、らぶりー。
 親指からロマンスはちょっと展開にびびりました。えええええ。すごい展開ですね。相変わらず、とっぴょ−しのない感じで目が離せませんです。
 スキップビートは、なんかしょーたろーがいい人?? いつもキョーコちゃん寄りで彼を見ていたので極悪非道なイメージだったんですが、なんだちゃんと人間ぽいじゃん。しょーたろーはしょーたろー、キョーコちゃんはキョーコちゃん、とキョーコちゃんがひとりできちんと立って歩き始めているからでしょうか。うんまあがんばれ敦賀サン。
 モリエサトシさん続編があったら「薬屋アンドー編」とかなんでしょうか。すごい気になります。まさか風邪薬の説明をするためだけのキャラだったわけでは……いやそうなのかなどうなのかな。
 とかほんと気になったトコだけぴっくあっぷでした。

 上海しろさんからバトン頂きましたー。
 色彩バトン、とやらです。いろいろバトンがあるものですね。お友達少ないので声をかけていただけるとうきうきします。ありがとうございます。明日から旅に出てくるので、戻ったら挑戦してみたいと思いますです。


5.2(火曜日) ごーるでんうぃーくな話が書きたかったのですが。


 気が付けばなぜか夏のお話でした。なんとなく。
 飽きもせずに「秘蜜ごと」勝手に小話、です。こればっかりですみません。
 ゴールデンウィークの暇つぶしにどうぞ。(R-18)



夏の夜(花珠保)

 きちんと閉まっていないドアの隙間から漏れてくる明かりと冷たい空気に、花珠保は自分の足元を見下ろして、ドアの隙間をうかがった。
「……一志?」
 まだ起きてるの? とドアを開く。
 一志は眠っていた。
 クーラーをつけっぱなしで、電気もつけっぱなしで。寝る寸前まで読んでいたマンガ雑誌がベッドの脇に落ちている。蹴飛ばしたタオルケットが、ベッドの隅でくしゃくしゃになっている。
「……もー」
 花珠保は折れ曲がったマンガ雑誌を机に置いて、タオルケットをかけ直す。三十分だけクーラーのタイマーをかけて、電気を、消そうと、した、ら。
 寝返りを打った一志が、タオルケットの中で丸まる。
 寒い、のかな。と思って、クーラーを切ろうとするより先に、一志の寝顔を見た。
 起きているときは生意気なことばかり言う口は、今は、おとなしく閉じている。振り返るとかためらうとかを知らないみたいな目も、今は、閉じている。同じ、お父さんとお母さんのこどもなのに、一志のほっぺは、なんだか自分より、皮膚が少し薄い、みたいな、気がする。
 一志の頬に親指の腹で触れた。
 一志は起きない。
 起きない頬を、撫でようと、したのを、やめて。
 つまんだら、
「ん……」
 つままれたことにびっくりしたみたいに、一志の呼吸が少し、つまった。花珠保は慌てて手を離す。
 頬の、つまんだ場所が少し赤くなっていた。
 赤くしたところを、どうしようか少しだけ、考えた。
 もう一度、撫でようか。それとも……。
 ……それとも。
 結局、なにもしないまま。
 自分の部屋に、戻ろうとしたのに。
 目を、開いた一志が、
「……ねー、ちゃん?」
 寝ぼけた声で、夢でも見てるみたいに呟いた。
 花珠保は、なにも、なかったみたいに。
 なにも、しなかったみたい、に。
「もー、電気とクーラーつけっぱなし。タオルケットもちゃんとかぶって寝なさいよ。おなか出して、風邪ひいても知らないから」
「……おー?」
 一志は、目が覚めるなりどうして怒られていいるのかわからない様子で、包まったタオルケットの中でもぞもぞする。
 こういうときの一志は、だいたい、次の日にはなにも覚えていない。
 だから花珠保も気にせず、適当に、
「なんでもない。おやすみ」
 適当なことを言って。
 部屋の電気を消した。
 ……消した、ところで。
 背中から、ぎゅっと、抱きつかれた。
 少し、開いたままだったドアを、背中から伸びた手が閉めた。その手が、下から、順番に、花珠保のパジャマのボタンをはずした。
「ねーちゃん」
「な、に?」
 ごそごそと、素肌を撫でながら、
「ほっぺ、痛い」
 ボタンをはずし終えた手が、
「なんでつねんの、人のほっぺ。痛いじゃん。舐めてよ」
 花珠保の髪を引っ張る。痛くはない。引っ張られて、向きを変える。向かい合う。
 花珠保は一志の頬にくちびるを押し付けた。違うじゃん、と一志は自分の頬を指で、示しながら、
「舐めて」
 花珠保も、一志の頬に触る。
「痛……かった?」
「痛かった」
 痛いほどには、強くつまんでない、けれど。
 カーテンの向こう側でこうこうとしている街灯の灯りを頼りに、花珠保は一志の頬を舐めた。一瞬だけ、一志が、花珠保の舌の感触に緊張する。
 一瞬、だけ。
 すぐに、頬を舐めた舌を追いかけて捕まえられて、深いキスになった。
「んっ。……ん……」
 今まで、寝てた、から。
 寝ぼけてたみたいに、ぼけぼけとした口調で喋ってた一志、が。
 今まで、眠ってなんかなかったみたいに。
 強い力で引き寄せられて、反射的に花珠保は抵抗した。
「かず、し……っ」
「ねーちゃん、じゃん」
 なにが? と聞きたくて、一志を見た、ら。
「ねーちゃんが誘ったんじゃん」
 寝てた、一志を。
「そー、だろ?」
 と、聞かれ、た。
「そーじゃん。そーだろ? そーだよ、な?」
「……うん」
「珍しーことも、ある、よなあ」
「そう、かなあ」
「そーだよ。そーじゃん」
 珍しいことが、おもしろいみたいに。
 一志は花珠保にキスをして、花珠保の、頬を撫でた。
「んじゃ、しよ」
 頬を撫でた手のひらが、首を撫でて肩を撫でて、腕をたどって。たどり着いた花珠保の手のひらを掴んだ。
「しよ。早く。……早くっ」
 手を、引いて。ベッドに誘う。
「……うん」
 手を、引かれて。
 くしゃくしゃのタオルケットの上に、寝転んだ。




夏の夜(一志)

 小さな、小さな音が、聞こえたわけがない。のに。
 小さな、小さな音で目を覚ました。
 なにかに、呼ばれたよう、だった。
 足元に蹴飛ばしていたタオルケットを掴んで、滑り落ちるようにベッドから降りて、一志はまだ眠っているようなまなざしで、あくびをする。
 隣の部屋で、花珠保は受験勉強中、だった。もうずいぶん遅い時間なのに、勉強机に向かっている。でも。
 もうずいぶん遅い時間、だったから。
 花珠保は、勉強机に突っ伏して、眠っていた。
 指先に、シャープペンシルが転がっていた。
 シャープペンシルを転がした、小さな、小さな音が。
 そんな小さな音が、隣の部屋から、聞こえたわけじゃ、ないけれど。
 一志は、うつ伏せてあらわになっている花珠保の首筋にくちびるを押し付けた。
 花珠保は目を覚まさない。
 きつく、吸って跡をつける。
「……すげえ、起きない」
 見る間に、吸った跡が、より赤くなった気がして、突然一志は慌てた。
「……怒られる」
 なんだかよくわからないけれど、そんな気がする。はっきり目が覚める。今までちょっと、寝ぼけていた。でも、寝ぼけていた、と言い訳しても聞いてくれない、に違いない。
 親とか、クラスメイトとか、部活のチームメイトに、見つかったら。どうするんだと、きっと怒る。
 一志は花珠保の髪を、つまんでみた。
 なんとか……、
 この花珠保の体勢だと、跡が、目立つけれど。
 多分、普通にしていれば、なんとか、目立たない、かも、しれない。
 花珠保の髪をこそこそといじって、跡を、隠したくて、ずっと持っていた自分のタオルケットを、花珠保の肩からかけた。……でも、隠れない。
 タオルケットを、頭から、かけてみた。
「…………まずい」
 これはすごく、不自然だ。
 どうしていいかわからなくなって、タオルケットの上から花珠保に抱きついた。
「……ん……?」
 一志の重みに、やっと花珠保が目を覚ます。
 花珠保を起こすつもりなんてなかった一志はさらに慌てて、勉強机の端にいつも置いてあるかばのぬいぐるみを、花珠保の鼻先に置いた。
 花珠保はぼんやりとかばのぬいぐるみを見て、かばのぬいぐるみだと判断して、わあ、と目を覚ました。
「え、あれ? 弟子そのいち?」
 弟子そのにはうさぎのぬいぐるみで、弟子そのさんはかえるのぬいぐるみで、弟子そのごはねこのぬいぐるみで、弟子そのろくはくまのぬいぐるみで、ちなみに弟子そのよんは、四という数字が縁起が悪いので欠番になっている。
「……なんで弟子そのいち?」
 かばのぬいぐるみを机の隅に押しやって、花珠保はからだを起こす。頭から、肩口から、落ちたタオルケットを見下ろした。
 色が違う、から。自分のタオルケットではないとすぐにわかる。
「一志?」
 一志が、かけてくれた、のはいいけれど。じゃあ一志はなにをかぶって寝ているんだ、とすぐに心配する様子の声を、一志は、花珠保の、タオルケットに包まって聞いていた。
 とっさに隠れてみたけれど。
 花珠保のベッドで、花珠保のタオルケットの中で。
 実はぜんぜん隠れていない。
 椅子の向きをくるりと変えた花珠保の声が、
「……なにやってるの?」
 すぐに一志を見つける。
 一志はこっそり顔だけ出して、
「弟子そのいちと、ねーちゃんの寝ずの番」
「……じゃあ、一志が寝てないで、わたし、起こしてよ」
「起きたじゃん」
「弟子そのいちに起こされた、ような気がする、けど」
「おれおれ。すごいおれ。おれが起こした。ぎゅっとして」
「じゃー弟子そのいちは別にいらないでしょ」
「そんなことはない」
 なんだかいろいろすごく、ばれているようなきはしたけれど、一応、しらばくれてみる。花珠保が、何気なく、自分の首筋を撫でたのにぎくりとする。花珠保はぎくりとする一志を見逃さない。
「なにか隠してるでしょ?」
「隠してない」
「ほんとに?」
「ほんとほんと、すごくほんと」
 すごくうそくさい、という顔を花珠保がする、けれど。一志は知らん振りをする。
 花珠保は諦めて、
「……シャワー浴びて寝よう」
 床に落ちた一志のタオルケットを一志に返しながら、
「わたし、もう寝るから。一志も寝ていいよ。寝ずの番ごくろーさま」
「おれもシャワー浴びて寝る」
「じゃあ、先にどーぞ」
「一緒がいー」
「イヤ」
 つーん、と花珠保は横を向く。
「正直に言わないと、イヤ」
「……言ったら、一緒に入る?」
「いいけど」
 顔だけ出していた一志は、勢いよくベッドから飛び降りて、花珠保の首筋を指差した。
「ここここ、ちゅーマークつけちゃった」
 えへ、と正直に言う。言った直後、花珠保に頬をつままれた。
「痛い痛いっ」
「この、正直者っ」
「ねーちゃんが正直に言えっつったんじゃんっ。てゆーか、呼ばれた。おれなんかに呼ばれた。すっげ小さい音に呼ばれました」
「なにそれ。なに言ってるの。やーだ、もー。こんなところに……。明日から気になっちゃうでしょー?」
「ふつーにちゅーしてる時点でねーちゃんが気付かないから悪いんじゃん」
「ひとのせいにしないでー」
「なんだよっ。んじゃ、そんなトコ気にならないくらい、他にいっぱいつけちゃう?」
 いい案だと思ったけれど。今度は両頬をおもいきりつままれた。一志は観念して、
「ごめんなひゃい、ごめんなひゃい」
 謝れば、花珠保が許してくれることを知っている。離された両頬をさすりながら、そんなに身長が違うわけでもないのに、上目遣いで、すねて、しょんぼりして、花珠保のベッドで花珠保のタオルケットをかぶって丸くなる。
「こーら、自分の部屋で寝てよ」
「やだ」
「……もー」
 仕方なさそうに、花珠保が一志のタオルケットを抱えて部屋を出て行こうとするのに慌てて飛び起きて、
「シャワー浴びる? おれも行く? そんで一緒に寝る?」
「なに言ってるの」
「だってなんかさあ」
「なによ」
 と言われて、一志は耳をすませる。小さな、小さな音が、なんだか……。なんだろう、よく、わからないけれど。
「とにかく、なんか、なんとなく」
「なにそれ。意味わかんない。一志はもうそこで寝てていいよ。わたし、一志の部屋で寝るから」
 じゃあおやすみ、と言った花珠保が持っていた自分のタオルケットを引っ掴んだ。引っ掴んで抱きかかえて。意地になったら、同じように意地になった花珠保にタオルケットごと引っ張られてベッドから落ちて、フローリングを五十センチほどずるーと引きずられた。引っ張り返すと、花珠保はバランスを崩して座り込む。
 それでやり返した気になって、気が済んで。しょうがないから。花珠保は勉強で疲れているし、しょうがないから。もう、おとなしく自分の部屋にしょうがないから退散しようと思った、けど。
 座り込んだ花珠保は、短パンにTシャツ姿だったから。それで座り込んだりするから。一志は、あらわになった太ももに、触った。
 花珠保が、文句を言うより先に、
「どーしよー。やりたい」
「……どうしよう、じゃないし。……いや」
「ヤだ、やる」
 花珠保の、肩を押して倒した。短パンを引き摺り下ろす。
「一志……っ」
「ヤらせて。すっげ、ほんと、お願い」
「ど……してそんな急にっ」
「急にじゃない。実はちょっと最初から。でもねーちゃん、一緒に風呂入ってくれないし、寝てくれないし。これは男の生理現象だし」
「そんなの知らないしっ」
 横を向く花珠保のくちびるを追いかけてキスをして、短パンを引き摺り下ろした場所に指を突っ込んだ。
「んんっ!」
 声を、あげそうになった花珠保はとっさに口を両手でふさぐ。そんな仕草でキスを邪魔されて、一志はさらに奥に指を突っ込んだ。
「……ぅ、あっ」
 漏れる、声に。気分がよくなる。
 指先で、花珠保の中を責め続ければ、すぐに、濡れてくる。
「ねーちゃんだって、女の生理現象、起こってるじゃん」
 だってそれは一志がっ、と睨まれても。
「ヤる気になった? んじゃ、ヤろー」
 花珠保の、口をおおう両手を引き剥がす。その口が、喘いで、呼吸する。頬を撫でて、噛み付くようにキスをした。キスの合間に、指だけで、花珠保がイくのを一度見て。
 一志は、ふと、目に止まったものに、笑った。
「な、に……?」
 聞く花珠保に。
「弟子そのいちが見てる」
「……見られたくないならやめてよ」
 かばのぬいぐるみに、
「なんでだよ。むしろ燃える」
 かばの、ぬいぐるみに、
「……なに言ってんだか」
 諦めたように。花珠保が、一志の頬を撫でた、から。
「ねーちゃんは、弟子そのいちの視線、気になんの?」
「……ちょっと」
「……なんでだよ」
 かばのぬいぐるみに。一志は脱いだ自分のTシャツを投げ付けた。ぬいぐるみは机から落ちて、向こうを向く。これでいいだろ、という顔をすると、
「かわいそうなことしないで」
「…………だからなんでだよ」
 一志は花珠保の膝に手をかけながら、
「かばばっか見てんな」
 花珠保の、頬を撫でる。キスをする。熱い中へ入り込む。体重をかける。花珠保の、一志を受け止めた声を聞く。また……。
 小さな小さな音を。
 聞こえたわけでもないのに聞こえたような音が、耳元でした、けれど。  見ても、机の上のシャープペンシルが勝手に転がったわけでなし。ほかのなにかの音だったのか、なんなのか、知らないけれど。
「ねー、ちゃん……」
 欲しいものなら、手の中にある。ほかは別にどうでもいい。小さな小さな音なんて、どうせ、花珠保の声がすぐにかき消す。かき消させるよう、に。一志は花珠保のからだを大きく揺らした。



 すごく根っこのところは、一志のほうが繊細なのかもしれません、ね。多分(希望)
 ていうか、なんか、中途半端な話になった、ような……。


5.1(月曜日) 歯医者さんしゅーりょー


 治療は終了です。あと一回行って、歯のお掃除をしてもらって完璧に終了です。
 ……長かった!
 でも予防のため、三ヶ月に一度は来てくださいね、といわれてしまいました。きちんと予防していけば、生涯、歯の治療にかかるお金は四分の一で済みますよ。とにこやかに言われました。
 はい、らじゃです。
 具体的な説明、身に(フトコロに)しみますっ。


<業務連絡?>
 ごーるでんうぃーくはまた上京いたします。
 5月4日はビックサイト「東4ホール け 3a」におりますので、意味の通じる方で(汗)、近所まで来られる方おりましたら、どうぞお気軽に声をかけてくださいです。
 あー、オリジナルなお話は用意してませんが……。
 その前日にはまたまた上海しろさんとお会いする予定なのです。すてきウィークになりそうな予感でいっぱいです。

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