神女神(かみめがみ)さま それは、この街の神様の名前。
(1)森の中
神女神さまが成人の儀を迎える日、セイは禁忌の森でナーナと出逢う。
(2)町の外
カヅカはユキナリと共に、森の中にナーナとセイを見つける。
(3)鐘の音
セイはナーナと並んで歩く。ユキナリはカヅカの一歩後ろを歩く。 それは彼らにとっては穏やかな、当たり前の時間。
(4)月の形
同じ時間は続かない。月が形を変えるように、変わってしまう人の心がある。 セイはナーナの手を、ナーナはセイの手を離してしまう。
(5)赤い色
赤くなり始める街で、彼女たちはわらい、真実をカヅカとユキナリにつき付ける。 離れそうになった手はどうすればいいのか。 ……離した手は、どうすればいいのか。
(6)神女神
この街には、神女神がどうしても必要だった。 神女神が街の赤い穢れを消す。神女神が森に雪を降らせる。 最終章です。