春休みだってゆーのに、学校の帰り道で。
なんか不審にうろうろしてる望月君、見つけた。
あたし、思わず、自転車置いて、彼を観察する。ナントカ住宅、とかいう会社、怪しく眺めてて、そのうちやっと決心したみたいに奥の住宅展示場……っていうのかな? の、玄関、覗き込むみたいに開けた。
まあね、看板、「ご自由にお入りください」ってあるし、いいんだけどさ。 家、興味あるのかな? とか、のんきに考えて、はっとした。
ああ、そういえばそーでした。はいはい。ここ、かわいー事務員さん、いました。望月君、その事務員さんにめろめろでした、確か。
って、めろめろはいーけど、なんか望月君、行動、怪しいよ。ストーカーみたいだよ……て、そーですね、あたしも、ですね。いいです、どーせ。
とか、開き直って、玄関、覗き込む望月君の肩、叩いた。
望月君、悲鳴あげそーな勢いで振り向いた。悲鳴は、あげなかったけど。
「うわ、おまえ、清水、なんだよてめぇ」
なんでか、ひそひそ声で明らかに動揺する。
てめぇ、とか言うかな、女の子にさあ……。
「あたし、部活の帰り。吹奏楽部、入学式に生演奏すんの」
「オレもだよ!」
って、やっぱりひそひそ声で、
「望月君、放送部でしょ」
「おう、よく知ってんな」
クラス、一年のときに一緒だっただけで、二年は違ったから。
「……知ってるってば。さっきまで体育館、いたでしょ」
吹奏楽部、リハーサルで、放送部、マイクのテストで。
「んで?」
あたし、望月君と一緒に展示場の中、頭だけ突っ込んで覗き込む。
「望月君、家でも建てんの?」
望月君、がばってあたし、見下ろして、
「バカかおまえ」
って言った。
「じゃー、なにしてんの?」
聞くと、笑っちゃうくらいシンケンな顔で、
「立野さんにプロポーズする」
「……誰、立野さんて」
「ここの事務員さんに決まってんだろ!」
相変わらず、ひそひそ声で言う。
……バカはおまえだ。
「なんでプロポーズ……」
「オレ、明日で18になんだよ。ケッコンできんじゃん」
「ああ……そう、オメデトウ」
望月君、ふいに、表情、あらためて、じっとあたし、見てきた。
「祝福してくれんの? おまえ、いいヤツじゃん」
「いや、ケッコンのオメデトウじゃなくて、お誕生日オメデトウ」
「ち」
舌打ちとかしてる場合じゃなくてさあ。
「望月君、それ、エイプリルフールの冗談?」
今日は、4月1日。
「んなわけねーだろ」
望月君は超シンケン。
まあね、今どきエイプリルフールだからって嘘とかつく人、あんまりいないけどさあ。いきなりプロポーズとか言う高校生もどーよ? まず、お付き合い、でしょ。そこんとこ、ぶっとばしてませんか、ねえ? それとももうお付き合いはしてんの?
思案するあたしムシして、望月君、玄関に入り込む。おじゃましまーす、って上がりこもうとして、靴、見つけた。玄関に。
ひとつは黒のローファー。察するに、多分、立野サンの。もうひとつはスニーカー。これ、会社の人じゃないよね、お客さんじゃないの?
「仕事中なんじゃん?」
お客さん、来てなくったって、会社なんだからいつだって仕事中なんだろーけど。
「え、ちょっと、望月君?」
仕事中とか思うと、あたしもついひそひそ声で、すたすたあがり込んでく望月君、追っかけた。
あがってみると、広い玄関にピカピカのフローリングに、キッチン、最新式のシステムキッチン入ってて、うわあ、すごいなあ、いいなこんな家、とか思ってたら望月君、ぴたりと立ち止まって、よそ見してたあたし、望月君の背中にぶつかった。
「望月君?」
見上げると、顔、なんか固まってた。
なんだなんだ? とか思った直後、あたしも固まった。
キッチンあって、リビングあって、その奥にある……和室、で。えっと、多分、和室。展示場間取り図、とか見ると、だけど。
とにかくその和室から、声、聞こえてきて……。
『……や、……ん、ダメ』
……声、っていうか。吐息。
え、これ、立野サン?
じゃー、あの、この、男の人の、声、は?
『ダメって、立野、すぐ言う』
『だって、仕事中……』
『どーせここ、いつも誰も来ないだろ』
『来る。来るから、掃除、してたの』
『……何時?』
『3時』
『まだ30分ある』
『……あの』
『なに?』
『……植田くん、夜勤明けでしょ? なんでそんなに元気なの?』
『寝ようと思ったとこに姉貴にムリヤリお使い頼まれてさあ、今度、なんか、別のカタログだって。ホント、寝てないんだよ。おかげでテンション高くて』
『帰って寝れば……』
『やだ、ついで』
『ついでって……ん……っ』
『立野、カラダは嫌がってないじゃん』
『……っ、下着、汚れるから……っ』
『汚す気なんだ?』
『植田く……』
『汚すのイヤだったら、脱いでよ。ほら、早く脱がないと汚れる』
『…………や』
『ヤ、じゃなくて、脱いで? ねえ、そのまま、後ろから入れていい? 前から? どっち? 言って?』
『……』
『言って』
『……前』
声、だけの、なんか、あの……。
「……ひー」
って、叫びたいの飲み込んで、あたし、顔、真っ赤になる。このセクハラエロトークはいったい……。
ちなみに隣で望月君、青くなってたり。あー、玉砕。しかも、かなり激しく。
でも望月君、気のせいか、体、前かがみになってる……。腰の辺り、はんのー、してますか? ……男、ってさあ。
「……元気そうじゃん」
ぼそって言ったら、望月君、ぎょっとした。
あれ、なんで清水がいんの?
って、顔で。
あーそう、あたし、眼中になかったんだ。
まー、とにかく。
「……泣かないでよ……」
泣くんだよ、望月君。失恋で、ポロポロと。
この人ってさあ、知ってたけどさあ、けっこう……アレだよ。
……とにかくハンカチ、渡してみた。
「んもう、プロポーズしようとか思ってたひとに、彼氏がいるかいないかくらいちゃんと確かめときなよ」
せめて顔なじみなのかな、くらいは思ってたんだけど、この調子じゃ、立野サン、望月君のことも知らないんじゃないの?
望月君、鼻かみそーな勢いであたしのハンカチ、引っ掴んだ。でもさすがに音は立てたくなかったみたいで。
あっちのふたりの邪魔、したくないっていうよりは、見つかるとバツが悪いから、だろうけど。とか、気を遣ったにもかかわらず、見つかった。
なんだっけ、オヤジエロトークの植田クン、に。クン、じゃなくてサンかな、とも思ったけど、襖の、ちょっとの隙間の向こうで、噂の立野サン抱き締めながら、こっち見ておもしろそーに、にや、ってしたから、クンで十分だと思った。男って……なんでみんなこうコドモなのかなあ。
コドモ、だけど、ええと、立野サン、ぎゅってするたびに、立野サン、切なそーな声、あげたりするわけで。それは、つまり……ヤってるサイチュウですね、そーですね。
あたし、顔、赤いの限界です。
望月君、青いの、限界です。
当の立野サンがあたしたちに気付いていないの、幸いだった。気付いたらさあ、冗談じゃないよね、女としては。
あたし、ほら、もー帰るよ、って望月君、引っ張った。
はいはい、いー子だから帰ろうね。
って、頭まで撫でてあげてんのに、望月君、動かなくて。失恋の痛手に動けないのかな? とか思ってたら、なにやら襖の向こうで植田クン、天井、指差してた。
は? 上?
なんのことか、あたし、わかんなかったんだけど、望月君には通じたみたいだった。
急に手、引っ張られた、望月君に。
そんで、連れて行かれたのは展示場の2階で、
「え、あれって、2階に行けってことだったの?」
でもなんで?
あたしの疑問、質問、無視して、望月君、振り返ってキス、してきた。
……こら、こらこら、
「こら!」
とりあえず、押し退けた。
「相手、違うし」
言ったら、
「なんで?」
だって。
「それ、あたしのセリフだし」
「なんで?」
「だからなんで! あたしにすんの!?」
「……あー、うん、まあ」
「そこ、深く悩まない」
「悩んでないだろ」
「そうなの?」
「悩んでねーし。オレ、やっぱ清水にするわ」
「なにを?」
「プロポーズ」
「………………………………はあ!?」
「おまえ、ハンカチくれたり、優しーじゃん。そんでオレの恥ずかしートコも見てるじゃん。おお、カンペキ」
望月君、ひとりで、感心したように納得する。
あたし、ある意味、わけわかんなすぎて感心する。望月君に……。
「オレの涙と、こんな姿を同時に見た女はおまえがハジメテだ」
「……こんな姿、って?」
望月君、ずいと顔、近づけてきて、
「やらせて」
「…………は?」
「ヤらせて。おまえは? 後ろからと前からとどっちがいい?」
あたし、思考回路、一時停止した。
けど、停止させとくとヤられちゃうじゃんか!
「あの、タイム……」
「タイムなし。限界だし、オレ」
恥ずかしい姿って、その姿っすかあ!?
あー、もー、そりゃあ、恥ずかしいよねえ……。
「やだ、もー、自制しろー」
「ムリ」
「トイレ、あっち、ひとりでやってきて」
「おまえ、冷てぇ」
「だぁってぇ」
「だから、オレだって恥ずかしいんだって、言ってるじゃん」
「自己申請して満足すんなあ」
「満足しねーって、やらせてくんないと」
「……やだ」
てゆーか、これ、あたし、相手が望月君じゃなかったら拷問だよ、ケイサツ、駆け込むよ!? ……でも相手、望月君だし……。
「やだって言われると、よけー燃えるんだけど」
「燃えんな!」
「おっまえ、いっつも思ってたけど、口、悪ぃなあ」
「望月君に言われたくないです!」
「でもかわいー」
あ、それ、ヒキョウ……。
とか思って口、噤んだとこに手、伸びてきて、ぎゅって、望月君の体温。
そんでさっそく、ごそごそ、手、制服の中、入ってきたり。
場所は奇しくも展示場の寝室、だったり。
望月君、
「来て」
って、ベットに誘う。展示品のダブルベット。かわいい新婚サンみたいな花柄シーツで。
「……だめ、やだ、絶対」
「おまえ、まだそーゆうこと言うの?」
まだ、とか、そーゆう問題でなくて。
「ベットはダメ」
「は?」
「ベットじゃないなら……」
「いいの?」
「やめる気があるみたいな言い方、すんなあ」
「いや、ないけどさ」
望月君、なんかわかんないけど、って顔して、そのまま床に、あたし、押し倒した。うー。
「……背中、痛い」
「文句多いな、清水……」
「じゃあやめる。あたし、帰る」
「それはダメ」
ごそごそ音、するの、さっきの下のふたりの光景と重なった。同じじゃないの、望月君にも、あたしにも、余裕、ないってとこで。
望月君、よゆーなくあたしに触ってくる。胸とか、肌とか、じゃなくて、いきなり、ソコ。
下着の中、指でなぞるように触ってくるから、
「……う、んっっ」
声、出た自分にびっくりした。
「え、なに? ここ?」
声、出したとこ、確かめるようにまた触られて。
「……ん、んっ」
「あー、気持ちいいんだ?」
「いい……」
って言ったら、望月君、なんかうっとりした顔、した。あたしがいいの、嬉しいみたいに……って、違うし、それ。
「いい、から」
「は?」
気持ちいいの、「いい」じゃなくて。
いや、あの、悪くはないけど!
「あたし、濡れてる、よね……?」
「……まあ」
ぎゃあ、もう、そこ、マジメな顔するとこじゃないし! そもそも間違ってもあたしだって、相手、望月君じゃなかったらさあ……!
「じゃ、あたし、いい、から。早く……やってよ。どうせ……」
「どうせ?」
聞き返されて、ぷいって横、向いた。
「怒ってんの?」
「怒ってない。いまさら、お伺い立てんな」
「じゃーなんだよ」
「うわ、聞くし」
やっぱ望月君、アレだよ、ホント……。
「なんだよ、言えよ、言いたいことは」
だからさあ……。
「恥ずかしーんだってばっ」
いきなり、こんなことになってんの、他にどう言葉にしろと?
なんか顔、熱くなってきた。赤いよ、ぜったい。最高記録だよ。
隠しとけ、って顔、隠そうとした手、掴まれた。
「どーしよ、おまえ、やっぱ、すげぇ、いいよ」
そんで、キス、されながら、望月君、重なってきた。
開かれた足の間、入ってくる。ふたりとも、制服、ほとんど乱れてなくて。
乱れ、ない、まま。
望月君、ほんの少し……入ってくる。それから、我慢できないみたいに、一気に。
「ん……ああ……」
途中、引っかかった感じに望月君びっくりして、でもびっくりするより我慢、できなくて、そのまま、入ってくる。
「あ……や、だ……っ!」
「清水?」
あたしに気を遣いながらも、ゆるゆると動くから。
「あ、あ、あ…………っ」
あたし、からだ、のけぞった。
やだ、痛い。いたい、痛い!
涙、出てくる。
泣けるほど痛いってどーよ!? 高3にもなって、痛くて泣くと思わなかったし!
「清水……清水?」
あ、でも、これは気持ちいい。
いたわるみたいに呼ばれるの、いい感じ、かも。
「……あ」
痛い、んだけど。
「や……だ、んっっ。あっっ!」
痛くて、痛い声しか出ないんだけど。
「清水……」
もっと、呼んでよ。
「……清水」
そしたら、だんだん。
「望、月……んっ……」
痛いのが、ぐらぐら、だんだん、気持ちよくなってきる、ような、気が、するから。
そう思ったら。
「……あ」
ぱん、って、なんか、弾けた。
あたし、手、望月君の腕、掴んでて、爪、着たままの制服の上からでも食い込むくらい、立ててた。
「清水……、もう、イったんだ? 早ーい」
「え……ごめ……」
「謝ってるし、かわいー」
しょーがねーなー、って感じで笑われて、でもそのすぐ後、望月君も笑顔、消した。
痛いのにマヒしてたとこに、もっと、って感じでもっと、深く、入ってきて、どくん、って、望月君の音、聞こえた気がした。
コト、済んで。あー、あたし、やばいー、立てないー。とか思ってたら、手、引っ張られた。望月君も疲れたみたいに上がったままの息で、
「ケッコンしよー」
とか言われて、
「ぎゃあ!」
あたし、目、覚めた。
そんで、慌てて、あたし、寝てた床のとこ、
「……あー、コレ、本当なんだぁ」
感心してみた。血、の痕、あるし。
「よかった、ベットでやんなくて」
ティッシュでいそいそ拭きながら、
「……おまえ、よくそんな余裕が……」
「え、しない? 普通、こーゆう心配」
「できねーだろ。だいだい、そもそも、おまえさあ」
「はい?」
「初めてなら初めてって……」
「言ったってやるんじゃん」
「……おまえ、オレをなんだと思ってやがる」
「バカ」
「は?」
「バカじゃん、だって、あのね」
ちょっと、そこに座んなさい、って、望月君正座させて、あたしも正座、しようと思ったんだけど、出来なかった、痛くて……。
「おい、ムリすんなよ」
「そんなことよか、これ、どーよ。あたし、望月君のこと好きとかじゃなかったらヤバいよ? 訴えてるよ。明日の朝には望月君、少年Aだよ?」
望月君、さらに、は? って間の抜けた顔した。
「……スキ?」
ポイント、そこかい!? そーじゃなくて! とか思ったんだけど、
「どーせ、趣味、悪いです! 望月君、ほんのさっきまで立野サンらぶだし、でもきっとそんなん、学校行くのの途中ですっ転んだとかで、あなた大丈夫?とか優しくしてもらっただけなんじゃないの? とか、思うし」
「お、あたり」
当りかい!
「じゃーさ、望月君さ、あたし、ちょっと優しくしたら、こんどあたしらぶとかって、そんなん、えっちしたって、また誰かが望月君に優しくしたら、すぐ、どうせ、そのひとらぶになっちゃうんだろーし!」
「おいおい」
望月君、困ったみたいにあたし、見た。そんで、
「あのさ、抱いて、いい?」
いまさら、
「いや、あの、抱っこ、ていうか、触って、いい?」
あたし、別に、いい、って言ってないんだけど、ぎゅって、された。
「やっぱ、おまえ、いいわ」
「……さっきから、やっぱ、ってよく言うねえ」
微妙に、気になってたんだけど。
「だってオレ、おまえ、好きだし」
「あー、はいはい、失恋したとこ、優しくしてあげたからねえ」
「じゃなくて、ずっと」
「……ずっとぉ?」
「清水、口悪ぃし、元気だし、吹奏楽でトランペットとか吹いてて肺活量すごそうだし、こりゃ色気ねーなーって、男子の間でよく話題になるんだけど」
……よく?
「ここは怒っていい場面ですか?」
望月君、あたし、無視して、なんか遠い目、しながら、
「ほかの男どもがさあ、そう言うもんだから、んじゃ、清水見て欲情するオレってどーよ、って感じで。オレ、からだの調子悪いんじゃねーの、とか思ったりもしたんだけどさあ」
「そこまで言うか……」
「やー、やっぱ、好きなんじゃん。じゃー、しょうがねーじゃん」
なあ、って同意、求められる。
「ゴム持っててよかったよなー」
「え、そこ!?」
好きでしょーがなくて抱いちゃった、しょうがないよね、ごめんよ、これからは優しくするよ、愛してるよvv とかいうオチじゃないの!?
「やだ、もー、信じないー! どうせ、立野サンと上手くいったアカツキにはって、持ってただけじゃないのお!?」
「それは違う」
「なにが?」
「立野さんは、アレだ」
「どれよ」
「フられるなら、おまえより立野さんのがいーだろ、傷が浅くて」
「……わけ、わかんないし。泣いてたクセに」
「じゃー、まあ、そういうことで」
望月君、泣いてた、ってとこごまかすみたいに、よっこいしょって立ち上がって、
「オレのアイは本物だぞ? 年季入ってるし、ここにいんの清水じゃなかったらヤってないし」
「……どーだか……」
「お、じゃあ、行くか?」
「どこに?」
「市役所」
「市役所?」
「婚姻届出す。あ、おまえ、ハンコもってる?」
「…………いや、ハンコはもってないし。望月君、まだ17だし」
なぜそういう発想が? ……やっぱ、アンタ、バカなんじゃん。
とか、あたしは思ってたんだけど、そんなあたしの表情、望月君、どう見たんだか、
「ばーか、清水、マジメになんな」
……だって。
あたしには、望月君、4月バカ、っていうかいつもばかなんだけど、望月君にはあたし、ばかで、ああ、こりゃ、ばかっぷるでいいや、とか、投げやりに思った春の日だった……。
おわり